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振り遅れたほうが、ナイスショットが実は打てる

クラブが遅れて下りてくるとフェースが開いて当たり、曲りがひどいスライスが生じる。だから、振り遅れてはいけない。

ほとんどのゴルファーは、そう決め込んでいるに違いありません。レッスンプロの方々も口を揃えて、「振り遅れないようにスイングしなさい」と指導しているのですから・・・

私自身も昔は、振り遅れまいと必死になってスイングしていた時期がありました。でも、振り遅れないように一生懸命になるほど、「フェースの芯に当たらない」「飛距離が伸びない」「ボールが大きく曲がる」といった悪循環に陥ってしまいました。

結局のところ、クラブヘッドを早く戻そうとするから、ダウンスイングでコックが早くほどけたり、右肩が前に突っ込んだりして、インパクトのタイミングが合わなくなるのです。

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腰と肩の回転差をキープするのが“レートヒット”

その一方で、アメリカでは「レートヒット」という言葉があり、正しい動きとして使われています。和訳すると「遅れ打ち」。単純に言えば「振り遅れ」と同義語と考えていいでしょう。

アメリカではレートヒットが正しくて、日本では振り遅れはダメだなんて、完全に矛盾していると思いませんか?

このタネ明かしは、ダウンスイングにおける「時間差」にあります。

トップスイングでは「腰が45度」「肩が90度」くらい捻られるのが一つの目安です。テークバックでは骨盤を右に旋回する動きがリードして、腰椎⇒胸椎という順で、下から上へと体が螺旋状に捻られます。

なお、トップスイングは息ができないくらいの苦しい姿勢であるべきです。飛距離アップを実現させたいなら、バックスイングで体を限界まで捻り、飛ばしのパワーを蓄えることが鉄則です。

そして、トップスイングからダウンスイングへの切り返しでは、骨盤を左に旋回し、体の捻り戻しが始まりますが、トップスイングの際の腰と肩の「回転差」は、インパクトまで保たれます。トップスイングでの回転差は45度ですから、インパクトでも肩と腰の回転差は45度であるべきです。

しかし、インパクトで肩が開いたり閉じたりすると、フェースの芯でとらえられません。インパクトの瞬間は肩を飛球線と平行に戻すことが大原則とするならば、腰は45度くらい開いた状態になるのが正しいのです。

こうした体勢がつくられてこそ、ボールを正確にヒットでき、パワー効率も上がるのです。

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「インパクトは、アドレスの再現」と言いますが、それは肩の角度であって、腰は開いていなくてはなりません。

レートヒットとはヒップターンがリードする動きによって、クラブヘッドが自然に遅れて下りてくる時間差であって、意図的にクラブを遅らせているわけではないのです。

振り遅れないようにクラブヘッドを早く戻そうと考えると、手先でクラブを操作することになり、腰と肩の回転差が崩れてしまうだけです。



タメは体の捻り戻しで、自然につくられる

ですから、ダウンスイングで「タメをつくる」意識もまったくいりません。ダウンスイングで右ヒジを絞り、クラブヘッドを意図的に遅らせようとするとインサイドからクラブが極端に低く下りて、いわゆる「クラブが寝た状態」になりやすいのです。

そのままインパクトを迎えれば、オープンフェースになってボールが右に飛び出します。インパクトでアジャスト(調整)すればフェースがかぶり、ボールは左に飛んで行きます。

どちらにしても手先で複雑な動きをするだけスイングが不安定になります。タメは手でつくるものではなく、体の捻り戻しで自然に作られるものです。

私が思うには、日本のゴルフレッスンには「~しなさい」という教えが、あまりにも多すぎます。もっとシンプルに「頭から無駄なレッスン用語を省くこと」も上達に欠かせない作業と言えるかもしれません。

レートヒットを私なりに解釈すれば、「“上手に”かつ“自然に”振り遅れろ」ということです。

トップスイングでは体を最大限に捻ることが飛ばしの鉄則。腰45度、肩90度が回転角度の目安となりますが、インパクトまで腰と肩の回転差をキープすることが大切です。

肩と腰の回転差をキープすれば、正しく振り遅れることができます。

“逆転発想”のゴルフ記事一覧はこちら⇒飛距離・正確性・スコアアップを手に入れる “「逆転発想」のゴルフ”





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