アプローチやパットは「振り幅」ではなく「スピード」で距離感を覚える
- 2017/05/02
- 11:52
アプローチの距離感について語るとき、私は「自分自身の感覚」をもっともっと前面に出す事をオススメしています。
たとえば30ヤードの距離を打ちたいとき、ほとんどのゴルファーは「振り幅」を考えようとします。
目標までの距離を、机上の計算のごとく「思考」によって対応しようとするわけです。
これは、距離感を把握する練習法のひとつとして、大きな時計盤のイメージを学習させられたのが、要因になっていると思います。
背中に大きな時計盤を想定し「8時から4時までの振り幅」「9時から3時までの振り幅」で打つという具合に「スイングの大きさを変えて距離感をコントロールしなさい」と、どのレッスン書にも書かれています。

目標までの距離が遠ければスイングが大きくなり、目標が近ければスイングも小さくなるのは当然のこと。
ですから、距離感の基準を作る上で、時計盤のイメージがそれなりに役立つのは確かです。

時計盤のイメージだけでアプローチを覚えた人は、絶対にうまくなれません。
絶対は言いすぎですね。しかし、ある程度上手くなることはあっても、上達に限度が見えてきます。
なぜなら、誰もが本来持っている「本能」を封印してしまうからです。
もう一度考えてみてください。距離感とは「カン」です。
頭で処理することではなく、視覚による「感覚」で対応すべきものなのです。
5ヤードくらい先のゴミ箱を狙ってゴミを入れようとするとき、いちいち「腕をどのくらいの大きさで振ろうか」などと考えるでしょうか?
目で見た感覚に合わせて、腕を振ろうとするはずです。これが本来の距離感なのです。
パットでも同じことが当てはまります。
パットを打つ時に必ずストロークの大きさ(振り幅)を考える人でも、パターを持たずにボールを右手で転がす時は腕の振り幅を考えません。
それでも、自分の本能が働き、案外距離感が合いやすいものです。
バックスイングで「クラブをこのくらいの高さまで上げて、この振り幅で打てば何ヤード飛ぶ」といった発想は、もう捨てましょう。
自分でモノサシを作ってしまったり、変に型にはめたりすると、それが距離感を作る上で、手かせ足かせになるケースがとても多いのです。
それに振り幅の大きさを気にするあまり、インパクトが緩んでしまうことにもなりかねません。
ゴルファー個々の距離感の基準はそれぞれ違います。
筋力や体型、ゴルフの経験値などから、同じ30ヤードを打つにしてもスイングの大きさが異なって当然です。
重要なのは、自分自身の感覚を頼りにして、打ちたい距離を打つということです。
そこには「スピード」という要素も加わります。
「ピンまで30ヤードだけど、グリーンエッジまでは、大体15ヤード。グリーンは左から右に傾斜している。だからキャリーで20ヤード打って、グリーン乗ったら後は、転がりに任せてピンに寄せよう」
というようにまず、このようなアプローチショットの組み立てや、弾道のイメージを明確にしておくことが大切なポイントです。
そして「ボールをどのくらいのスピードで打ち出すか」のイメージが決め手となります。

先ほど述べた、グリーン上でパターを持たずに、右手でボールを転がすのと同じです。
カップが近ければ転がすスピードはゆっくりになりますし、カップが遠ければボールの転がりの初速は速くなるでしょう。
この「スピード」がすなわち「距離感」であって、これによってはじめて、スイングの大きさと腕の振るスピードが決まるのです。
時計盤のイメージしか持たない人は、ショットのイメージがありません。
ある程度上手くなることはあっても、上達に限度が見えてきます。
練習場では振り幅を考えず「30ヤードや50ヤードの表示板を狙って打つ」「1球ずつ目標までの距離をランダムに変えて打つ」などして、本物の距離感(自分自身の感覚とスピード)を磨いてください。
距離感を合わせるには振り幅よりも“スピード”です。
大きな時計盤をイメージして振り幅を第一に考えると、本来の距離感が磨かれません。
落としどころをを狙って「ボールをどのくらいのスピードで打ち出すか」をしっかりイメージして距離感を磨いていきましょう。
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たとえば30ヤードの距離を打ちたいとき、ほとんどのゴルファーは「振り幅」を考えようとします。
目標までの距離を、机上の計算のごとく「思考」によって対応しようとするわけです。
これは、距離感を把握する練習法のひとつとして、大きな時計盤のイメージを学習させられたのが、要因になっていると思います。
背中に大きな時計盤を想定し「8時から4時までの振り幅」「9時から3時までの振り幅」で打つという具合に「スイングの大きさを変えて距離感をコントロールしなさい」と、どのレッスン書にも書かれています。

目標までの距離が遠ければスイングが大きくなり、目標が近ければスイングも小さくなるのは当然のこと。
ですから、距離感の基準を作る上で、時計盤のイメージがそれなりに役立つのは確かです。
時計盤のイメージが、距離感をダメにする

時計盤のイメージだけでアプローチを覚えた人は、絶対にうまくなれません。
絶対は言いすぎですね。しかし、ある程度上手くなることはあっても、上達に限度が見えてきます。
なぜなら、誰もが本来持っている「本能」を封印してしまうからです。
もう一度考えてみてください。距離感とは「カン」です。
頭で処理することではなく、視覚による「感覚」で対応すべきものなのです。
5ヤードくらい先のゴミ箱を狙ってゴミを入れようとするとき、いちいち「腕をどのくらいの大きさで振ろうか」などと考えるでしょうか?
目で見た感覚に合わせて、腕を振ろうとするはずです。これが本来の距離感なのです。
パットでも同じことが当てはまります。
パットを打つ時に必ずストロークの大きさ(振り幅)を考える人でも、パターを持たずにボールを右手で転がす時は腕の振り幅を考えません。
それでも、自分の本能が働き、案外距離感が合いやすいものです。
バックスイングで「クラブをこのくらいの高さまで上げて、この振り幅で打てば何ヤード飛ぶ」といった発想は、もう捨てましょう。
自分でモノサシを作ってしまったり、変に型にはめたりすると、それが距離感を作る上で、手かせ足かせになるケースがとても多いのです。
それに振り幅の大きさを気にするあまり、インパクトが緩んでしまうことにもなりかねません。
自分自身の“感覚”と“スピード”が大切!
ゴルファー個々の距離感の基準はそれぞれ違います。
筋力や体型、ゴルフの経験値などから、同じ30ヤードを打つにしてもスイングの大きさが異なって当然です。
重要なのは、自分自身の感覚を頼りにして、打ちたい距離を打つということです。
そこには「スピード」という要素も加わります。
「ピンまで30ヤードだけど、グリーンエッジまでは、大体15ヤード。グリーンは左から右に傾斜している。だからキャリーで20ヤード打って、グリーン乗ったら後は、転がりに任せてピンに寄せよう」
というようにまず、このようなアプローチショットの組み立てや、弾道のイメージを明確にしておくことが大切なポイントです。
そして「ボールをどのくらいのスピードで打ち出すか」のイメージが決め手となります。

先ほど述べた、グリーン上でパターを持たずに、右手でボールを転がすのと同じです。
カップが近ければ転がすスピードはゆっくりになりますし、カップが遠ければボールの転がりの初速は速くなるでしょう。
この「スピード」がすなわち「距離感」であって、これによってはじめて、スイングの大きさと腕の振るスピードが決まるのです。
時計盤のイメージしか持たない人は、ショットのイメージがありません。
ある程度上手くなることはあっても、上達に限度が見えてきます。
練習場では振り幅を考えず「30ヤードや50ヤードの表示板を狙って打つ」「1球ずつ目標までの距離をランダムに変えて打つ」などして、本物の距離感(自分自身の感覚とスピード)を磨いてください。
距離感を合わせるには振り幅よりも“スピード”です。
大きな時計盤をイメージして振り幅を第一に考えると、本来の距離感が磨かれません。
落としどころをを狙って「ボールをどのくらいのスピードで打ち出すか」をしっかりイメージして距離感を磨いていきましょう。
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