2015シーズン 国内男子プロゴルフツアー終了
- 2015/12/10
- 10:43

国内男子プロゴルフツアーは12月6日までの日本シリーズJTカップで今季の戦いを終了し、5勝でおよそ1億6000万円を稼いだキム・キョンテ(金庚泰=韓国)が5年ぶり2度目の賞金王に輝きました。
キム・キョンテ(金庚泰=韓国)選手は今年の1月に結婚して子供も4月に生まれたばかりの29歳。
平均ストロークは69.83でただ一人の60台をマークして、パーオン率70.28%、パーセーブ率89.10%もトップの成績。
安定したショットでチャンスを多く作ったことを数字も裏付けてますね。
賞金ランキング2位は宮里優作。
松山英樹の追い上げをかわしてダンロップ・フェニックスを制し、平均ストロークも70.35で2位。
他の部門でも上位に顔を出し総合力の高さを示しました。
2013年のツアー初優勝するまで、上位争いはするものの勝利するまで長かったですよね。
池田勇太は日本オープン選手権で2位など優勝争いを何度も演じましたが1勝しかできずに、賞金ランキング3位にとどまりました。
秋以降に出場した石川遼は日本勢で唯一の2勝を挙げて賞金ランキング6位。
国内はわずか7試合の出場で他の選手に比べれば3分の1以下の試合数。
それでも賞金ランキング6位の8700万円余りを稼ぎ出しました。
一方の米ツアー(2014―15シーズン)での成績は28試合でトップ10入りが2回、予選落ちが11回。
最終戦でなんとかシード圏内(フェデックスランク125位まで)の124位に滑り込んだ厳しいシーズンでした。
なかなかアメリカでは思ったような成績が出てませんが、やはり石川遼は大したもんです。
男子プロゴルフツアー部門別順位
獲得賞金ランキング | ||
1 | キムキョンテ(韓国) | 1億6598万1625円 |
2 | 宮里優作 | 1億0399万9119円 |
3 | 池田勇太 | 9938万0317円 |
4 | 藤本佳則 | 9864万3449円 |
5 | 片山晋吾 | 9057万7641円 |
6 | 石川遼 | 8778万8433円 |
7 | 谷原秀人 | 8720万8490円 |
8 | ハンジュンゴン(韓国) | 8115万9441円 |
9 | 小平智 | 6677万6437円 |
10 | 小田孔明 | 6370万1077円 |
平均ストローク | ||
1 | キムキョンテ(韓国) | 69.83 |
2 | 宮里優作 | 70.35 |
3 | 藤本佳則 | 70.37 |
4 | 片山晋吾 | 70.60 |
5 | 谷原秀人 | 70.62 |
6 | 池田勇太 | 70.66 |
7 | ソンヨンハン(韓国) | 70.72 |
8 | P・マークセン | 70.74 |
9 | 片岡大育 | 70.75 |
10 | 小田孔明 | 70.83 |
藤田寛之 | 70.83 |
男子プロゴルフツアーの今後は?
男子ゴルフの国内ツアー最終戦の日本シリーズで石川遼が、2位に5打差を付ける4日間通算-14で初の日本タイトルを獲得しましたが、石川は主戦場にしているアメリカツアーではギリギリでシード権を獲得したのに対し、日本ツアーでは7戦して2勝するなど好調を維持しているのを見るとやはり日本ツアーのぬるま湯ぶりが目立ちますよね。
今シーズンの日本ツアーで複数優勝したのは石川の2勝以外では賞金王を取った金庚泰の5勝のみ
日本のツアーは好スコアが出やすいコース設定で盛り上げようとする主催者に対し、出場選手達も簡単過ぎると反対するどころか難易度の高いコースに対して難色を示すなど意識の低さが目立ってます。
普段から難易度の高いコースでプレーしていると必然的にレベルも上がるのに対して、楽なコースばかりでプレーしているとそれが当たり前になり、海外メジャートーナメントに出場すると優勝争いすら絡めず予選敗退ばかり・・・
悪循環ですよね。
と偉そうに言った私が、同じコースを回ればとんでもないスコアになってしまうのでしょうが、そこはアマとプロの違い。
今年は歴史的勝利をあげたラグビーに一気に注目が集まったように、ゴルフでもメジャーで勝利をあげ、さらに人気スポーツへと育って行ってほしいものです。
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