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スイング作りは「7番アイアン」ではなく「パター」から

皆さんならクラブをまったく握ったことのない初心者にゴルフをどう教えますか?

最初にグリップの握りかたから始まり、アドレスの姿勢、7番アイアンなどを使ってクラブの振り方を一通り学ぶのが一般的な方法と言えますよね。

つまり、いきなり「フルスイング」からスタートするわけです。

でもよく考えてみてください、何か変だと思いませんか?

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クラブを持ったこともボールを打ったこともない人が、フルスイングの格好を教わったところで、当たるはずがありませんよね。

何とか当たったとしても「あっ、今のはいい当たりでしたね」「きれいに上がりましたね」などとレッスンプロから褒められて、ちょっとうれしくなって「もっと上手く当てよう」「もっと高く上げてやろう」と変な欲が出てきてしまうのです。

“1ヤードのパット”からゴルフスイングを作る


7番アイアンからではなくゴルフ未経験者には、最初に「パター」から教えてみましょう。

アメリカの場合未経験者は、ゴルフ場の練習グリーンに連れて行かれて、まず1ヤードのパットを打たされるのです。

優勝争いを展開しているトーナメントプロが、強烈なプレッシャーの中で打つ1ヤードのパットは相当難しく感じられても、初めてパターを手にして人なら、1ヤード先のカップに入れるのは、そんなに難しい事ではありません。

比較的簡単な作業ですから「あっ、入った!入った!」と喜びを素直に味わえるわけです。

10回打って5~6回入るようになったら、転がす距離を1ヤードずつ伸ばしていきます。

10ヤードのロングパットならカップまで1ヤード圏内に寄れば合格です。

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パットの次は「チップショット」を教わります。

日本で言う「ランニングアプローチ」です。

8~9番アイアンなどを使って、5~10ヤード先のカップを狙います。

ここまでにパットの練習を多く積んでいるので、最初から転がすイメージで何の抵抗もなくスイングでき、大半の人は意外に早くマスターできます。

そこから転がす距離を伸ばし、アプローチウェッジなどロフト角の多いクラブを使って、ボールを上げる打ち方へと展開していきます。

振り幅を少しずつ広げていき、その延長としてフルスイングを教わるのです。

私が何を言いたいのか、もうおわかりですよね。

要するに、アメリカのレッスン方法は、ゴルファーが効率よく上達する上で理に適っているということです。

もちろん私は、日本のレッスン方法を否定する気なんて毛頭ありませんし、アメリカの指導法が絶対に正しいと断言するわけでもありません。

しかし、必ずしもゴルフスイングは「7番アイアン」から作る必要はなく「パター」から作ることも可能だということを知って頂きたいのです。



“ボールを前に進ませる”考え方が、上達につながる


アメリカの場合は、とにかく「ボールを前に進ませる」ことが前提となっています。

パットやアプローチでも、狙った目標に向かってボールを前進させる考え方が根本にあります。

ですから、7番アイアンやドライバーのフルスイングにおいても、ボールを上げる意識なんて働かないのです。

そして彼らは、スコアメイクに絶対的に不可欠な1ヤードのパットから10ヤードのロングパット、グリーン周りからのチップショットの重要性をスタートの時点で学習しています。

このことからも、日米のゴルファーの上達の度合いにどれだけ差があるか、容易に想像できることと思います。

アメリカの考え方としては、球がどうこうではなく「いかに少ないスコアでホールアウトするか」を最重視しています。

それに対して、日本のゴルファーたちは「きれいな球を打つ」ことを美徳とする傾向が見られます。

これが上達の妨げになっているいちばんの要因ではないでしょうか。

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最近はプロコーチたちの意識改革もあり、パターからゴルフを教えるレッスン形式をとる人も増えてきました。

ゴルフをする目的は「趣味として長く楽しみたい」という人もいれば「競技ゴルフを身に付けたい」「プロになりたい」という人もいて、人それぞれだと思います。

ただ、上級思考の人に対しては、まず初めにパットの重要性を学習させるのが最良の方法と言えます。

趣味として楽しみたい方も「できるだけ少ないスコアで上がりたい」と願うはずですからパターは重要です。

さらに言うなら、キャリアは長いけれどなかなかスコアアップしないという悩みを抱えている人は、1ヤードのパットの練習から出直してみてください。

ゴルフ上達法の「逆転の発想」を持つことで、今まで気づかなかった新しい発見を見いだせることでしょう。

そして、効率のいい上達を実感できるはずです。

“逆転発想”のゴルフ記事一覧はこちら⇒飛距離・正確性・スコアアップを手に入れる “「逆転発想」のゴルフ”



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