クラブセッティングの基本は飛距離の「穴」
- 2016/09/01
- 13:29
飛距離の「穴」について考えたことがありますか?
考えたことがない方は、スコアメークにとって非常に重要な要素なので、ここでぜひ考えて頂きたいと思います。
まず飛距離の穴とはどんな穴かというと、自分の持っているクラブで打つことができない距離のことだと考えてもらえればいいでしょう。
たとえばピッチングウェッジで120ヤード打つとして、その次の52度のウェッジでは90ヤードだとしましょう。
そうすると100ヤードはウェッジでは届かないし、ピッチングウェッジだと大きすぎてしまう。
だからこそこの距離が穴になってしまうんです。

ピッチングウェッジで軽く打てばいいじゃない、と思うかも知れませんがそれは違います。
120ヤード飛ぶクラブできっちり100ヤードを打つのは簡単ではありません。
「だいたい100ヤード」なら打てるかもしれませんが、ピンまで100ヤードならそれなりに距離感を合わせていかないと良いスコアは望めないんです。
そんなとき、ピッチングウェッジに90から120ヤードという30ヤードをカバーさせるのは無理があります。
それはクラブセッティングがおかしいということになるんですよ。
キャディバックに入れることのできるクラブは14本と決まっています。
パターを除けば13本。つまりこの13本のクラブで距離を打ち分けるのがゴルフというスポーツです。
ではその13本をどう揃えればいいかというと、出来るだけ番手間の距離の差が同じになるようにするのが基本です。
5番アイアンと6番アイアンの差が10ヤードなら、6番アイアンと7番アイアンの差も10ヤードにするということですね。
この番手間の距離を揃えるセッティングにするためにはどうしたらいいかというと、まずは一番飛ぶクラブの飛距離と一番飛ばないクラブの飛距離を把握することです。
そしてその差を13本から1引いた12で割れば、自分の距離のピッチがわかります。
たとえばドライバーが200ヤード飛んで、58度のサンドウェッジが80ヤードなら200-80=120ヤード
これを12で割った10ヤードが理想的な距離のピッチです。
もっとも現実的にはこんなにきれいに距離のピッチが出来ている方は少なくて、けっこう穴があるものです。
200ヤード飛ぶドライバーの次は170ヤードのユーティリティでそこには30ヤードの穴があるとか、110ヤードのピッチングの下が58度ウェッジで、そこに30ヤードの穴があるという場合もあります。
プロにもそういう穴のある選手がいて、メチャクチャ飛ばす選手だと58度で110ヤードぐらい飛んでしまいますし、51度だと150ヤードぐらい飛んでしまいますから、短い距離に穴が出来てしまいます。
150ヤード以内を3本のウェッジでカバーしなければいけないというのは難しいですよね。
だからゴルフは飛べばいいってものでもないし、飛んでしまう選手はウェッジの本数を増やすんです。

たとえばマスターズで勝ったこともあるバッバ・ワトソンはツアーでも屈指の飛ばし屋ですが、彼はウェッジを4本入れています。
ドライバーがゆうに300ヤードを越す選手は、クラブセッティングの下を厚くして対応するものですけど、そのぶん上の方が薄くなるということですから、自分のプレースタイルをよく考えて13本を選ばなければならないということですね。
ただ飛ぶ選手はショートゲームが上手いのも事実です。
ボールの飛ばし方を知っているということは、クラブの使い方にも精通しているという事なんでしょう。
もちろんタイガーも上手いし、ジョン・デーリーも上手い。
でなきゃデーリーはメジャーで2勝も勝てませんよね。

でもこれらの選手は飛距離の穴をクラブセッティングとショートゲームの技術でカバーできるから強いのであって、そうでない選手は逆に飛ぶことがデメリットになって成績を上げられないのです。
そう考えると、飛ばない我々アマチュアのほうがクラブセッティングによって距離感が出せるはずなんです。
300ヤードから80ヤードまでを13本のクラブでカバーするのと、200ヤードから60ヤードまでを13本のクラブでカバーするのでは、1本の番手がカバーする飛距離が違ってきますから、ある意味飛ばない方が有利な部分もあるんです。
実際、シニアクラスのトップアマはその通りにプレーしてます。
飛ばない代わり、番手間の距離の差が少ないからそのぶん緻密なプレーができる。
それを武器にするんです。
ですから飛ばないことに悩むより、それを逆手にとってよいスコアを出す方法を考えるのも手だと思います。
というわけでまずは13本のクラブの飛距離を書き出してみてください。
そしてもしどこかに穴があったら、それを埋めるためのセッティングを考えましょう。
このように、ボールを打つ技術が向上しなくてもスコアが良くなる方法はいくらでもあるのです。
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考えたことがない方は、スコアメークにとって非常に重要な要素なので、ここでぜひ考えて頂きたいと思います。
まず飛距離の穴とはどんな穴かというと、自分の持っているクラブで打つことができない距離のことだと考えてもらえればいいでしょう。
たとえばピッチングウェッジで120ヤード打つとして、その次の52度のウェッジでは90ヤードだとしましょう。
そうすると100ヤードはウェッジでは届かないし、ピッチングウェッジだと大きすぎてしまう。
だからこそこの距離が穴になってしまうんです。

ピッチングウェッジで軽く打てばいいじゃない、と思うかも知れませんがそれは違います。
120ヤード飛ぶクラブできっちり100ヤードを打つのは簡単ではありません。
「だいたい100ヤード」なら打てるかもしれませんが、ピンまで100ヤードならそれなりに距離感を合わせていかないと良いスコアは望めないんです。
そんなとき、ピッチングウェッジに90から120ヤードという30ヤードをカバーさせるのは無理があります。
それはクラブセッティングがおかしいということになるんですよ。
番手間の距離のピッチを揃えよう
キャディバックに入れることのできるクラブは14本と決まっています。
パターを除けば13本。つまりこの13本のクラブで距離を打ち分けるのがゴルフというスポーツです。
ではその13本をどう揃えればいいかというと、出来るだけ番手間の距離の差が同じになるようにするのが基本です。
5番アイアンと6番アイアンの差が10ヤードなら、6番アイアンと7番アイアンの差も10ヤードにするということですね。
この番手間の距離を揃えるセッティングにするためにはどうしたらいいかというと、まずは一番飛ぶクラブの飛距離と一番飛ばないクラブの飛距離を把握することです。
そしてその差を13本から1引いた12で割れば、自分の距離のピッチがわかります。
たとえばドライバーが200ヤード飛んで、58度のサンドウェッジが80ヤードなら200-80=120ヤード
これを12で割った10ヤードが理想的な距離のピッチです。
クラブ | 飛距離 |
D | 200 |
3W | 190 |
5W | 180 |
UT | 170 |
UT | 160 |
5I | 150 |
6I | 140 |
7I | 130 |
8I | 120 |
9I | 110 |
PW | 100 |
AW | 90 |
SW | 80 |
もっとも現実的にはこんなにきれいに距離のピッチが出来ている方は少なくて、けっこう穴があるものです。
200ヤード飛ぶドライバーの次は170ヤードのユーティリティでそこには30ヤードの穴があるとか、110ヤードのピッチングの下が58度ウェッジで、そこに30ヤードの穴があるという場合もあります。
プロにもそういう穴のある選手がいて、メチャクチャ飛ばす選手だと58度で110ヤードぐらい飛んでしまいますし、51度だと150ヤードぐらい飛んでしまいますから、短い距離に穴が出来てしまいます。
150ヤード以内を3本のウェッジでカバーしなければいけないというのは難しいですよね。
だからゴルフは飛べばいいってものでもないし、飛んでしまう選手はウェッジの本数を増やすんです。

飛ばないことが武器となる
たとえばマスターズで勝ったこともあるバッバ・ワトソンはツアーでも屈指の飛ばし屋ですが、彼はウェッジを4本入れています。
ドライバーがゆうに300ヤードを越す選手は、クラブセッティングの下を厚くして対応するものですけど、そのぶん上の方が薄くなるということですから、自分のプレースタイルをよく考えて13本を選ばなければならないということですね。
ただ飛ぶ選手はショートゲームが上手いのも事実です。
ボールの飛ばし方を知っているということは、クラブの使い方にも精通しているという事なんでしょう。
もちろんタイガーも上手いし、ジョン・デーリーも上手い。
でなきゃデーリーはメジャーで2勝も勝てませんよね。

でもこれらの選手は飛距離の穴をクラブセッティングとショートゲームの技術でカバーできるから強いのであって、そうでない選手は逆に飛ぶことがデメリットになって成績を上げられないのです。
そう考えると、飛ばない我々アマチュアのほうがクラブセッティングによって距離感が出せるはずなんです。
300ヤードから80ヤードまでを13本のクラブでカバーするのと、200ヤードから60ヤードまでを13本のクラブでカバーするのでは、1本の番手がカバーする飛距離が違ってきますから、ある意味飛ばない方が有利な部分もあるんです。
実際、シニアクラスのトップアマはその通りにプレーしてます。
飛ばない代わり、番手間の距離の差が少ないからそのぶん緻密なプレーができる。
それを武器にするんです。
ですから飛ばないことに悩むより、それを逆手にとってよいスコアを出す方法を考えるのも手だと思います。
というわけでまずは13本のクラブの飛距離を書き出してみてください。
そしてもしどこかに穴があったら、それを埋めるためのセッティングを考えましょう。
このように、ボールを打つ技術が向上しなくてもスコアが良くなる方法はいくらでもあるのです。
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