アプローチは『イメージ3回、ヒット1回』で練習効率を上げる“ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/09/26
- 15:30
パットの練習はマットなどを使って家でもできますが、アプローチはそうはいきません。前述したような転がす練習はできますが、その距離は限られます。ある程度しっかり打ってボールを飛ばすことは難しいのです。
それでもアプローチはスコアメイクのカギですから、やらないわけにはいきません。できるだけ練習しておく必要があります。練習場ではこういう練習をしましょう。
1発打つ前に、3発のイメージ・ショットを打つ。
『イメージ・ショット』とは、マットの上にボールを置かずにやる素振りのこと。単なる素振りと違うのは、ボールを打ち、打ったボールが飛んで落ちるところまでをイメージで見極めるところです。『ボールを打たない本番ショット』だと思ってください。

①目標設定
練習場の地面にあるピンやカゴ、ショートアプローチなら10~20ヤード先の地面に目印を見つけて、そこにどういう球筋で打球を落とすかを決める。
②イメージ・ショット
ボールを置かずにアドレスし、ボールを打つイメージできちんとスイングしてしっかりフィニッシュをとる。その姿勢のまま、打球が狙ったところに落ちることをイメージで確認する。これを3回やる。
③ヒット
『イメージ・ショット』と同じフィーリングで実際にボールを打つ。フィニッシュの姿勢のまま、ボールがどこに落ちたかを確認する。
④結果判定
イメージとヒットの差を判定する。要素は球筋、方向性、距離感の3つ。違いがあれば合わせる方法を考え、構え方や振り方を調整して再び①から繰り返す。
④までやると、練習ボールを1発打つのにタップリ時間がかけられます。
実は練習場でアプローチをやりにくいのは、ボール代が一因です。
「同じボール代を払うなら、大きく飛ばして気持ちよくなりたい。小さなショットにボール代を使うのはもったいない」と感じることです。その気持ちはよくわかります。でもやらないとうまくならないことも事実です。『イメージ3回・ヒット1回』なら少ない費用でよいアプローチの練習ができます。ボール代を節約できている感じがするほうがやりやすくなるはずです。
でもいたずらに長い時間をかけることがよいのではありません。「1球を打つ前にしっかりとした準備ができる」ことがよいのです。
もっとも大事なのは②のイメージ・ショット。こうイメージしてください。
〇イメージ・ショットは全部ナイスショットを打つ。
実際にボールを打つと何回かに一度はミスが出ます。でも『イメージ・ショット』は全部成功できます。『イメージ3回・ヒット1回』の合計のうち、少なくとも75パーセントはナイスショットになるのです。すると自分のストロークに自信が持てるようになります。手先に変な力みが出なくなり、ヒットするときもスムーズに振れるようになるのです。
そのために必要なことはパターと同じ。アドレスに入る前に素振りをして「この振り方ならあそこに落とせる」という『ヘッドの動きのフィーリング』をつかむことです。
もしもイメージ・ショットをしたときに違和感=目標に落とせないということを感じたら、プレーボックスから出てイメージ作りからやり直してください。
またアプローチでも大切なのは距離感です。これが合わないとピンに寄りません。この距離感の基本になるのがキャリーの距離感です。
「目標に落とせても寄らないかもしれない」と感じるかもしれません。確かにキャリー後のランも重要ですが。これは『読み』の問題。どう転がってどこで止まるかはコースに出たときの読みの力しだいです。それはコースでプレーしながら鍛えましょう。練習場で鍛えられるのはキャリーの距離感です。狙ったところに落とせれば、ランの読みがズレても大ケガはなくなります。実際にコースでアプローチを打つときも、ストロークは「落とし場所」までの距離感に集中することが基本なのです。
キャリーの距離感が磨ければ、例えばバンカー越えのアプローチをショートしたり、それを怖がって大きくオーバーさせるようなミスが防げるようになります。
練習場のタイプはさまざまです。200ヤード以上飛ばせる大きな練習場があれば、数十ヤードしか飛ばせない練習場もあります。気持ちよく飛ばせるのは大きなほうですが、アプローチの『イメージ・ショット』を練習するなら小さいところのほうが適しています。一般的にはボール代が安いからです。こうした練習場にはウェッジだけ持っていくのもよい方法です。小技の練習に集中できます。アプローチだけではなくコントロールショットにも取り組みましょう。AWで60ヤード飛ばすとか、SWで45ヤードを打つといった、フルスイングしない飛距離をコントロールする練習です。
70台で回った人と100を叩いた人のスコアを比べると、100ヤード以上のフルスイングは5打くらいしか違わない、ということがよくあります。100ヤード以内の打ち方を鍛えると、スコアを激減させられる可能性があるのです。
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それでもアプローチはスコアメイクのカギですから、やらないわけにはいきません。できるだけ練習しておく必要があります。練習場ではこういう練習をしましょう。
1発打つ前に、3発のイメージ・ショットを打つ。
『イメージ・ショット』とは、マットの上にボールを置かずにやる素振りのこと。単なる素振りと違うのは、ボールを打ち、打ったボールが飛んで落ちるところまでをイメージで見極めるところです。『ボールを打たない本番ショット』だと思ってください。

アプローチ練習の効率を上げる4つの手順
①目標設定
練習場の地面にあるピンやカゴ、ショートアプローチなら10~20ヤード先の地面に目印を見つけて、そこにどういう球筋で打球を落とすかを決める。
②イメージ・ショット
ボールを置かずにアドレスし、ボールを打つイメージできちんとスイングしてしっかりフィニッシュをとる。その姿勢のまま、打球が狙ったところに落ちることをイメージで確認する。これを3回やる。
③ヒット
『イメージ・ショット』と同じフィーリングで実際にボールを打つ。フィニッシュの姿勢のまま、ボールがどこに落ちたかを確認する。
④結果判定
イメージとヒットの差を判定する。要素は球筋、方向性、距離感の3つ。違いがあれば合わせる方法を考え、構え方や振り方を調整して再び①から繰り返す。
④までやると、練習ボールを1発打つのにタップリ時間がかけられます。
実は練習場でアプローチをやりにくいのは、ボール代が一因です。
「同じボール代を払うなら、大きく飛ばして気持ちよくなりたい。小さなショットにボール代を使うのはもったいない」と感じることです。その気持ちはよくわかります。でもやらないとうまくならないことも事実です。『イメージ3回・ヒット1回』なら少ない費用でよいアプローチの練習ができます。ボール代を節約できている感じがするほうがやりやすくなるはずです。
でもいたずらに長い時間をかけることがよいのではありません。「1球を打つ前にしっかりとした準備ができる」ことがよいのです。
もっとも大事なのは『イメージ・ショット』
もっとも大事なのは②のイメージ・ショット。こうイメージしてください。
〇イメージ・ショットは全部ナイスショットを打つ。
実際にボールを打つと何回かに一度はミスが出ます。でも『イメージ・ショット』は全部成功できます。『イメージ3回・ヒット1回』の合計のうち、少なくとも75パーセントはナイスショットになるのです。すると自分のストロークに自信が持てるようになります。手先に変な力みが出なくなり、ヒットするときもスムーズに振れるようになるのです。
そのために必要なことはパターと同じ。アドレスに入る前に素振りをして「この振り方ならあそこに落とせる」という『ヘッドの動きのフィーリング』をつかむことです。
もしもイメージ・ショットをしたときに違和感=目標に落とせないということを感じたら、プレーボックスから出てイメージ作りからやり直してください。
またアプローチでも大切なのは距離感です。これが合わないとピンに寄りません。この距離感の基本になるのがキャリーの距離感です。
「目標に落とせても寄らないかもしれない」と感じるかもしれません。確かにキャリー後のランも重要ですが。これは『読み』の問題。どう転がってどこで止まるかはコースに出たときの読みの力しだいです。それはコースでプレーしながら鍛えましょう。練習場で鍛えられるのはキャリーの距離感です。狙ったところに落とせれば、ランの読みがズレても大ケガはなくなります。実際にコースでアプローチを打つときも、ストロークは「落とし場所」までの距離感に集中することが基本なのです。
キャリーの距離感が磨ければ、例えばバンカー越えのアプローチをショートしたり、それを怖がって大きくオーバーさせるようなミスが防げるようになります。
100ヤード以内の練習場にウェッジだけを持っていく
練習場のタイプはさまざまです。200ヤード以上飛ばせる大きな練習場があれば、数十ヤードしか飛ばせない練習場もあります。気持ちよく飛ばせるのは大きなほうですが、アプローチの『イメージ・ショット』を練習するなら小さいところのほうが適しています。一般的にはボール代が安いからです。こうした練習場にはウェッジだけ持っていくのもよい方法です。小技の練習に集中できます。アプローチだけではなくコントロールショットにも取り組みましょう。AWで60ヤード飛ばすとか、SWで45ヤードを打つといった、フルスイングしない飛距離をコントロールする練習です。
70台で回った人と100を叩いた人のスコアを比べると、100ヤード以上のフルスイングは5打くらいしか違わない、ということがよくあります。100ヤード以内の打ち方を鍛えると、スコアを激減させられる可能性があるのです。
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