パットのタッチは『前向き素振り』でフィーリングをつかむ“ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/08/31
- 15:29
『10球連続でカップイン』の練習に慣れたら、これを加えましょう。
マットでパットするときも『プリショット・ルーティーン』をとり入れる。
『本番ショット』の練習のように、非球線後方からアドレス位置に入り、一定の手順でストロークをやり抜くのです。
パッティングの『ルーティーン』の作り方は、以前の記事『プリショット・ルーティーン』を作る“ゴルフ・メンタルの極意”で説明したプロを真似することから始めるとよいでしょう。手順や作業の内容をショットとまったく同じにする必要はありませんが以下の2点は大切です。
〇『シンク・ボックス』と『プレー・ボックス』の2つの箱をイメージして明確に使い分ける。
〇どういうストロークをするかを『シンク・ボックス』で決め『プレー・ボックス』に入ったらそのストロークをスムーズに始めて、しっかりやり抜くことに集中する。
そのために重要になるのはこのことです。
〇パットも前向き素振りをする。

ショットでもやりましたが、パットでもこの『前向き素振り』が特に大切になるのです。具体的なやり方は次のようになります。
①シンク・ボックスの中で、ラインを見ながら素振りする。
②狙った方向に、イメージどおりのスピードで転がせる振り方をフィーリングでつかむ。
パターマットを使うと方向性は気になりません。カップに向かってマットが細長く伸びていて、大体の方向性がつかめるからです。また同じマットの上で繰り返し打つので、曲がり方なども正確に把握できていきます。
となると、特に重要になるのは②です。「イメージどおりのスピードでボールを転がす」のはタッチを合わせるため、距離感が狂うとパットはなかなか入りません。ショートすれば100パーセント入らないし、強く打ちすぎてもカップの上を通過する危険がかなり出てきます。パターマットを使った練習では、特にこの外れ方が多いのです。
カップインの確率を上げるには、タッチを合わせることが非常に重要になってきます。
打球を打ち出すスピードをイメージするのは、そのための大切な方法。イメージしたとおりに転がし出すには、それに見合ったヘッドのスピードが必要になります。『前向き素振り』はそれを探す最適な方法です。
Embed from Getty Images
避けるべきなのは距離感=振り幅という考え方です。例を挙げます。
●ヘッドを右足の前まで上げ、左足の前まで振り抜けば〇メートル転がせる。
「距離感=振り幅」は、大きな意味では正解です。遠くからボールをカップに届かせるには大きな振り幅が必要だし、すぐ近くからは小さな振り幅で届くからです。
このように振り幅は「届くかどうかの目安」にはなるのですが、「カップに入れる」にはシビアな距離感が必要。そういう調整はしにくい傾向があります。同じ振り幅でも、振るスピードが変われば転がる距離は変わる。そういう要素が加わるからです。
状況によって振り方が微妙に変化すると「振り幅=一定の距離感」という図式は成り立ちません。「パットの距離感は機械的には出せない」という認識をハッキリ持ってください。アプローチの距離感も基本的には同じです。
タッチはフィーリングで出す。というふうに認識してください。イメージどおりのスピードでボールを転がせる振り方を、イメージでつかんで打つ。これが最善の方法です。『前向き素振り』をやると、転がすスピードのイメージに合わせられる最適な振り方が探せます。パターマットは打つ距離が一定なので最適な振り方が短時間に見つかりますが、それでも一球ずつ、ていねいに『前向き素振り』をしてフィーリングをしっかりつかんでストロークしましょう。
こういう準備を『シンク・ボックス』でやれば『プレー・ボックス』に入ってからの迷いが起きません。『シンク・ボックス』の主役は左脳。『プレー・ボックス』は右脳。左脳が考えた転がし方を『前向き素振り』で右脳と一緒に確認してください。両者が納得してストロークに入れるので迷う余地をなくせるのです。
パットも『ルーティーン』を一定にして、そこで得たフィーリングを信じてストロークしてください。自分の感覚で距離感が出せることがわかると、パットに対する自信がどんどん出てきます。パットを楽しんで打てるようになるのです。
ゴルフのストロークは、大きく2種類に分けられます。
一つは「スイングゲーム」。ドライバーショットのように、一定のスイングを続けたい打ち方です。このストロークの上達には、練習でもワンパターンのスイングを反復することが基本になります。
もう一つは「フィーリングゲーム」。パットやアプローチのように、多彩な距離や状況に対応して、感覚的に距離感を合わせるストロークです。100ヤード以内からはほとんどが「フィーリングゲーム」になります。
このストロークの上達は、フィーリングをしっかりと出し、ストロークに反映させることです。型にはめた打ち方をしようとすると、なかなか上手くいきません。練習段階からフィーリングを出してボールを打つ習慣をつけることが大切です。
【関連コンテンツ】
マットでパットするときも『プリショット・ルーティーン』をとり入れる。
『本番ショット』の練習のように、非球線後方からアドレス位置に入り、一定の手順でストロークをやり抜くのです。
パッティングの『ルーティーン』の作り方は、以前の記事『プリショット・ルーティーン』を作る“ゴルフ・メンタルの極意”で説明したプロを真似することから始めるとよいでしょう。手順や作業の内容をショットとまったく同じにする必要はありませんが以下の2点は大切です。
〇『シンク・ボックス』と『プレー・ボックス』の2つの箱をイメージして明確に使い分ける。
〇どういうストロークをするかを『シンク・ボックス』で決め『プレー・ボックス』に入ったらそのストロークをスムーズに始めて、しっかりやり抜くことに集中する。
そのために重要になるのはこのことです。
〇パットも前向き素振りをする。

パットも前向き素振りをする
ショットでもやりましたが、パットでもこの『前向き素振り』が特に大切になるのです。具体的なやり方は次のようになります。
①シンク・ボックスの中で、ラインを見ながら素振りする。
②狙った方向に、イメージどおりのスピードで転がせる振り方をフィーリングでつかむ。
パターマットを使うと方向性は気になりません。カップに向かってマットが細長く伸びていて、大体の方向性がつかめるからです。また同じマットの上で繰り返し打つので、曲がり方なども正確に把握できていきます。
となると、特に重要になるのは②です。「イメージどおりのスピードでボールを転がす」のはタッチを合わせるため、距離感が狂うとパットはなかなか入りません。ショートすれば100パーセント入らないし、強く打ちすぎてもカップの上を通過する危険がかなり出てきます。パターマットを使った練習では、特にこの外れ方が多いのです。
カップインの確率を上げるには、タッチを合わせることが非常に重要になってきます。
打球を打ち出すスピードをイメージするのは、そのための大切な方法。イメージしたとおりに転がし出すには、それに見合ったヘッドのスピードが必要になります。『前向き素振り』はそれを探す最適な方法です。
Embed from Getty Images
『距離感=振り幅』 ではない
避けるべきなのは距離感=振り幅という考え方です。例を挙げます。
●ヘッドを右足の前まで上げ、左足の前まで振り抜けば〇メートル転がせる。
「距離感=振り幅」は、大きな意味では正解です。遠くからボールをカップに届かせるには大きな振り幅が必要だし、すぐ近くからは小さな振り幅で届くからです。
このように振り幅は「届くかどうかの目安」にはなるのですが、「カップに入れる」にはシビアな距離感が必要。そういう調整はしにくい傾向があります。同じ振り幅でも、振るスピードが変われば転がる距離は変わる。そういう要素が加わるからです。
状況によって振り方が微妙に変化すると「振り幅=一定の距離感」という図式は成り立ちません。「パットの距離感は機械的には出せない」という認識をハッキリ持ってください。アプローチの距離感も基本的には同じです。
タッチはフィーリングで出す。
タッチはフィーリングで出す。というふうに認識してください。イメージどおりのスピードでボールを転がせる振り方を、イメージでつかんで打つ。これが最善の方法です。『前向き素振り』をやると、転がすスピードのイメージに合わせられる最適な振り方が探せます。パターマットは打つ距離が一定なので最適な振り方が短時間に見つかりますが、それでも一球ずつ、ていねいに『前向き素振り』をしてフィーリングをしっかりつかんでストロークしましょう。
こういう準備を『シンク・ボックス』でやれば『プレー・ボックス』に入ってからの迷いが起きません。『シンク・ボックス』の主役は左脳。『プレー・ボックス』は右脳。左脳が考えた転がし方を『前向き素振り』で右脳と一緒に確認してください。両者が納得してストロークに入れるので迷う余地をなくせるのです。
パットも『ルーティーン』を一定にして、そこで得たフィーリングを信じてストロークしてください。自分の感覚で距離感が出せることがわかると、パットに対する自信がどんどん出てきます。パットを楽しんで打てるようになるのです。
「スイングゲーム」と「フィーリングゲーム」
ゴルフのストロークは、大きく2種類に分けられます。
一つは「スイングゲーム」。ドライバーショットのように、一定のスイングを続けたい打ち方です。このストロークの上達には、練習でもワンパターンのスイングを反復することが基本になります。
もう一つは「フィーリングゲーム」。パットやアプローチのように、多彩な距離や状況に対応して、感覚的に距離感を合わせるストロークです。100ヤード以内からはほとんどが「フィーリングゲーム」になります。
このストロークの上達は、フィーリングをしっかりと出し、ストロークに反映させることです。型にはめた打ち方をしようとすると、なかなか上手くいきません。練習段階からフィーリングを出してボールを打つ習慣をつけることが大切です。
“ゴルフ・メンタルの極意”の一覧はこちらから⇒ゴルフはメンタルだ!“ゴルフ・メンタルの極意”
【関連コンテンツ】