スイング理論は盲信せず、『球筋で判断』する “ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/05/11
- 15:49
ゴルフは多彩な技術が要求されるスポーツです。一つのホールで求められる基本的な技術だけでも「飛ばす。乗せる。寄せる。入れる」があり、それぞれに多彩なバリエーションがあるのです。
ですから、セオリーもたくさんあるし新しい理論も次々に出てきます。
練習でいろいろな理論を試すことは大切です。でも、盲信はしないでください。
新しいスイングを試す前には、その理屈をしっかり理解しましょう。そして納得できたら試してみます。大事なのはそのあとです。

具体的にいうとこうなります。
〇よい球筋が以前より増えるなら新しい振り方を続ける。減るならとりあえずやめる。
よい球筋をたくさん打てるなら、新しい振り方は『今の自分に合っている』と判断できます。そうでなければ「今の振り方を変える必要はない」と考えられます。
スイングのよし悪しは球筋に教わると簡単に、そして正確に判断できるのです。
「上達する」とは「よい結果が出せる」こと。ショットなら『球筋がよくなること』です。そうなれる方法をたくさん積み重ねるほど上手くなれます。
逆にいえば、よい結果が出ない方法は続けないことが大切です。「スイング改造」は今までやってきたことを何も捨てずに、新しいことを加える方法ではないからです。
〇何かを変えることは、何かをやめること。
こう考えてください。
新しい振り方を試してよい結果が出ないのは、持ち前の「よいところが消えた」のかもしれません。それでも続けていくと、革命的にスイングがよくなる可能性よりも、よいところが完全になくなってしまう危険性が高いのです。それを認識して、新しい理論の導入には慎重になる姿勢が必要です。
大事なことは『今の自分に合っている』かどうか。それは判断してください。
しかし現実には、理論を盲信する傾向があります。
ある方からこう聞かれたことがありました。
「ずっとインターロック・グリップだったんですが、ある人に『オーバーラップにしないとダメだよ』と言われたのです。どう思いますか」
私は「その理由は何ですか?変えてよくなりましたか」と聞き返しました。
「理屈はよくわかりません。結果もイマイチです」とその人。
「だったらやめたほうがいいと思いますよ。我慢して続ければ慣れてよくなるかもしれません。でも我慢している間にどんどん悪くなるかもしれませんから」
そういうと、するとその人はパッと顔を輝かせてこういいました。
「そうですよね!インターロックに戻したほうがいいですよね!」
それでショットがよくなるならインターロックにする。そう判断すべきです。
どんなアドバイスも「~ねばならない」と思い込まないでください。
●有名な人がいうんだから、続けなければならない。
このように決めつけて、いい結果が出ない間の苦しさに耐える必要は、ほとんどの場合はないのです。毎日何時間も練習できればどんな理論でも上手くなれる可能性があります。でも限られた時間しか練習ができないなら、楽しくプレーできる方法をとるべきです。楽しむほうが上手くなるのも早いからです。
またグリップを「全グリップで同じ握り方をしなければならない」と考える必要もありません。現在はストロング・グリップが主流です。ドライバーなどのフルスイングは、左手をかぶせ気味にするほうがクラブがしっかりホールドできるメリットがあるから、といわれています。しかしショットではストロングに握るプロでも、アプローチはスクエア・グリップで打つ人がいます。「そのほうがイメージどおりに寄せられるから」というのが理由。『球筋で判断』した結果なのです。
また転がすアプローチは、ベースボール・グリップのように両手を離したほうが転がしやすくなるケースもあります。右手が自由に使えるからです。結果がよくなるようにグリップもいろいろ試して『臨機応変』に使い分けられるのが理想です。
「~ねばならない」という窮屈な考え方をせず、自由な発想でいろんなことを試してみましょう。ゴルフが上手くなるし、もっと面白くなります。
すぐに結果が出なくてもその理論を「間違っている」「よくない」と全否定する必要はありません。理にかなっていても「今の自分にあっていない」可能性があるからです。
せっかく学んだことは覚えておきましょう。あなたの頭の中にストックしておいて、技術的なカベにぶつかったときに引き出してみてください。
以前に学んだことをふと思い出して、それを試してみると、今度はよいショットがたくさん打てるようになることもあります。するとこんな感慨を得られるでしょう。
「なるほど。あの理論はこういうことを教えてくれていたのか。あのときはわからなかったけど、今はよくわかる」
こう思えたときは、ゴルフに対する理解が深まったときです。その回数が増えるほど『臨機応変』なプレーができるようになります。
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ですから、セオリーもたくさんあるし新しい理論も次々に出てきます。
練習でいろいろな理論を試すことは大切です。でも、盲信はしないでください。
新しいスイングを試す前には、その理屈をしっかり理解しましょう。そして納得できたら試してみます。大事なのはそのあとです。

スイングのよし悪しは、球筋で判断する。
具体的にいうとこうなります。
〇よい球筋が以前より増えるなら新しい振り方を続ける。減るならとりあえずやめる。
よい球筋をたくさん打てるなら、新しい振り方は『今の自分に合っている』と判断できます。そうでなければ「今の振り方を変える必要はない」と考えられます。
スイングのよし悪しは球筋に教わると簡単に、そして正確に判断できるのです。
「上達する」とは「よい結果が出せる」こと。ショットなら『球筋がよくなること』です。そうなれる方法をたくさん積み重ねるほど上手くなれます。
逆にいえば、よい結果が出ない方法は続けないことが大切です。「スイング改造」は今までやってきたことを何も捨てずに、新しいことを加える方法ではないからです。
〇何かを変えることは、何かをやめること。
こう考えてください。
新しい振り方を試してよい結果が出ないのは、持ち前の「よいところが消えた」のかもしれません。それでも続けていくと、革命的にスイングがよくなる可能性よりも、よいところが完全になくなってしまう危険性が高いのです。それを認識して、新しい理論の導入には慎重になる姿勢が必要です。
大事なことは『今の自分に合っている』かどうか。それは判断してください。
しかし現実には、理論を盲信する傾向があります。
ある方からこう聞かれたことがありました。
「ずっとインターロック・グリップだったんですが、ある人に『オーバーラップにしないとダメだよ』と言われたのです。どう思いますか」
私は「その理由は何ですか?変えてよくなりましたか」と聞き返しました。
「理屈はよくわかりません。結果もイマイチです」とその人。
「だったらやめたほうがいいと思いますよ。我慢して続ければ慣れてよくなるかもしれません。でも我慢している間にどんどん悪くなるかもしれませんから」
そういうと、するとその人はパッと顔を輝かせてこういいました。
「そうですよね!インターロックに戻したほうがいいですよね!」
それでショットがよくなるならインターロックにする。そう判断すべきです。
どんなアドバイスも「~ねばならない」と思い込まないでください。
●有名な人がいうんだから、続けなければならない。
このように決めつけて、いい結果が出ない間の苦しさに耐える必要は、ほとんどの場合はないのです。毎日何時間も練習できればどんな理論でも上手くなれる可能性があります。でも限られた時間しか練習ができないなら、楽しくプレーできる方法をとるべきです。楽しむほうが上手くなるのも早いからです。
またグリップを「全グリップで同じ握り方をしなければならない」と考える必要もありません。現在はストロング・グリップが主流です。ドライバーなどのフルスイングは、左手をかぶせ気味にするほうがクラブがしっかりホールドできるメリットがあるから、といわれています。しかしショットではストロングに握るプロでも、アプローチはスクエア・グリップで打つ人がいます。「そのほうがイメージどおりに寄せられるから」というのが理由。『球筋で判断』した結果なのです。
また転がすアプローチは、ベースボール・グリップのように両手を離したほうが転がしやすくなるケースもあります。右手が自由に使えるからです。結果がよくなるようにグリップもいろいろ試して『臨機応変』に使い分けられるのが理想です。
「~ねばならない」という窮屈な考え方をせず、自由な発想でいろんなことを試してみましょう。ゴルフが上手くなるし、もっと面白くなります。
いろいろ試して『理論のストック』を作っていこう
すぐに結果が出なくてもその理論を「間違っている」「よくない」と全否定する必要はありません。理にかなっていても「今の自分にあっていない」可能性があるからです。
せっかく学んだことは覚えておきましょう。あなたの頭の中にストックしておいて、技術的なカベにぶつかったときに引き出してみてください。
以前に学んだことをふと思い出して、それを試してみると、今度はよいショットがたくさん打てるようになることもあります。するとこんな感慨を得られるでしょう。
「なるほど。あの理論はこういうことを教えてくれていたのか。あのときはわからなかったけど、今はよくわかる」
こう思えたときは、ゴルフに対する理解が深まったときです。その回数が増えるほど『臨機応変』なプレーができるようになります。
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