『前向き素振り』でリズムをつかむ“ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/03/22
- 15:31
『ルーティーン』の最初の段階=飛球線後方での動作の中に含まれるのが素振りです。素振りにはいろいろなやり方がありますが、ここで心がけてほしいのはこの方法です。
イメージした球筋を見続ける、前向き素振りをする。
その狙いをわかりやすく言い換えるとこうなります。
〇バックスイングやインパクトは気にせず、ダウンスイングからフォロースルーまでのフィーリングをつかむ。
「上げ方、打ち方を無視していいショットが打てるのか?」と感じるかもしれませんが大丈夫です。素振りでボールを見なくても、打つときに見えていれば当たるからです。上げ方、打ち方を意識しないで、クラブをイメージどおりに振り抜くことを意識して打球をコントロールする。このことにチャレンジし、そしてできるようになると、コースでの打球のコントロール力が上がるのです。

前向き素振りを行う際は、次のポイントに注意して練習してください。
①飛球線後方から目標までの球筋をイメージする。
向こう側のネットの真ん中にドライバーショットをストレートに飛ばすなら、その球筋のイメージ=方向、高さ、打球の勢いなどを思い描いて、練習場の風景の中に貼り付ける。
②飛球線後方から動かず、貼り付けた球筋を見ながらクラブを構える。
③『前向き素振り』をする。
イメージした球筋を見ながら軽くバックスイングし、よどみなく切り返してフィニッシュまで振る。
④「こう振ればイメージした球筋が打てる」という感覚をつかむ。
一度でよい感覚がつかめないときは、振る速さや力加減、ヘッド軌道などを感覚的に調整して、よい感覚がつかめるまで素振りを繰り返す。
⑤よい感覚がつかめたときの素振りのリズム、フィーリングを音などで覚え、本番でもそのとおりに振る。
自動車の運転を考えてください。カーブを曲がるときにハンドルを見つめることは、普通はしません。目は進路方向に向けています。曲がるイメージを描くと、そのとおりに車が動かせるようにハンドルを操作できるからです。『前向き素振り』はこの方法です。
ハンドルを見つめてしまうとスムーズに曲がれなくなります。同じことになりやすいのが、一般的にもっとも多く行われている素振りの方法です。
●目をボール位置に向けて素振りする。
ボール位置(と想定した場所)を見つめながらバックスイングし、その目線のままダウンスイングしてボール位置の上にヘッドを通す。この方法を「下向き素振り」と言います。悪い方法ではありませんが『本番ショット』ではやらないでください。
人は目を向けたところに意識を向かわせる傾向があります。下向き素振りをするとこんなことを考え始めるのです。
「最初の30センチは飛球線に真っ直ぐ上げる」という類のクラブの上げ方。
「真っ直ぐ下ろして、フェースをスクエアにして当てる」という類の当て方。
この「上げ方」「当て方」を意識するとフォロースルーをコントロールできなくなります。「狙ったところに飛ばす」「運ぶ」ことが難しくなるのです。
スイングにもよくない影響が出ます。「真っ直ぐ上げよう」として手先を使うようになったり、当て方を気にして「当てに行く」傾向が出るからです。
ボールの前後のヘッドの軌道をチェックしたり、「当て方」「上げ方」を意識的に覚える時期なら「下向き素振り」はよい方法です。
でも『本番ショット』に取り組むときはボールから前の「振り方」のほうが大切。『前向き素振り』はその感覚をつかむ方法なのです。
〇目を前方=目標方向に向けて打球が飛ぶ空間に意識を向ける。
(スイングより打球の飛ばし方に意識を向ける)
〇球筋をイメージして、それを打つのに必要なクラブの「振り方」を見つける。
(狙った球筋を打てる振り方をイメージ的に探す。球筋にスイングを合わせる)
これが「前向き素振り」の目的です。
実際に『前向き素振り』をやってもらうと、最初はほとんどの人がきちんとできません。下向きのまま振り上げたり、ヘッドがボール位置を通り過ぎてから前を見たりします。「下を見ないで振るのが怖い」からですが、これではよい効果は得られません。最初から最後まで『前向き』を貫いてください。
顔が前向きだとバックスイングは大きく取れないので、軽く上げるだけでOKです。本番で目線を下に向ければ、肩がしっかり回せてしっかり上げられるからです。
『前向き素振り』でつかんだイメージどおりに振れると、ダウンスイングからフォロースルーにかけてクラブが滑らかに、大きく振れます。ここがしっかりできてボールをちゃんと飛ばせれば「上げ方」も「当て方」も結果的にOKなのです。
ポイントは「肩を回す」こと。『前向き素振り』の段階から、体の回転でクラブを動かしましょう。そうしないと手打ちになります。
体を回せば球筋のイメージとクラブの動きを合わせやすくなります。どういう振り方をするとどういう球筋が出るかは、練習でつかんでいきましょう。
『前向き素振り』でダフったりするのが怖ければ、少しスピードを落として振りましょう。そのリズムのまま本番のショットを打てば本番でもダフリが防げます。
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〇バックスイングやインパクトは気にせず、ダウンスイングからフォロースルーまでのフィーリングをつかむ。
「上げ方、打ち方を無視していいショットが打てるのか?」と感じるかもしれませんが大丈夫です。素振りでボールを見なくても、打つときに見えていれば当たるからです。上げ方、打ち方を意識しないで、クラブをイメージどおりに振り抜くことを意識して打球をコントロールする。このことにチャレンジし、そしてできるようになると、コースでの打球のコントロール力が上がるのです。

『前向き素振り』の目的
前向き素振りを行う際は、次のポイントに注意して練習してください。
①飛球線後方から目標までの球筋をイメージする。
向こう側のネットの真ん中にドライバーショットをストレートに飛ばすなら、その球筋のイメージ=方向、高さ、打球の勢いなどを思い描いて、練習場の風景の中に貼り付ける。
②飛球線後方から動かず、貼り付けた球筋を見ながらクラブを構える。
③『前向き素振り』をする。
イメージした球筋を見ながら軽くバックスイングし、よどみなく切り返してフィニッシュまで振る。
④「こう振ればイメージした球筋が打てる」という感覚をつかむ。
一度でよい感覚がつかめないときは、振る速さや力加減、ヘッド軌道などを感覚的に調整して、よい感覚がつかめるまで素振りを繰り返す。
⑤よい感覚がつかめたときの素振りのリズム、フィーリングを音などで覚え、本番でもそのとおりに振る。
自動車の運転を考えてください。カーブを曲がるときにハンドルを見つめることは、普通はしません。目は進路方向に向けています。曲がるイメージを描くと、そのとおりに車が動かせるようにハンドルを操作できるからです。『前向き素振り』はこの方法です。
ハンドルを見つめてしまうとスムーズに曲がれなくなります。同じことになりやすいのが、一般的にもっとも多く行われている素振りの方法です。
●目をボール位置に向けて素振りする。
ボール位置(と想定した場所)を見つめながらバックスイングし、その目線のままダウンスイングしてボール位置の上にヘッドを通す。この方法を「下向き素振り」と言います。悪い方法ではありませんが『本番ショット』ではやらないでください。
人は目を向けたところに意識を向かわせる傾向があります。下向き素振りをするとこんなことを考え始めるのです。
「最初の30センチは飛球線に真っ直ぐ上げる」という類のクラブの上げ方。
「真っ直ぐ下ろして、フェースをスクエアにして当てる」という類の当て方。
この「上げ方」「当て方」を意識するとフォロースルーをコントロールできなくなります。「狙ったところに飛ばす」「運ぶ」ことが難しくなるのです。
スイングにもよくない影響が出ます。「真っ直ぐ上げよう」として手先を使うようになったり、当て方を気にして「当てに行く」傾向が出るからです。
ボールの前後のヘッドの軌道をチェックしたり、「当て方」「上げ方」を意識的に覚える時期なら「下向き素振り」はよい方法です。
でも『本番ショット』に取り組むときはボールから前の「振り方」のほうが大切。『前向き素振り』はその感覚をつかむ方法なのです。
〇目を前方=目標方向に向けて打球が飛ぶ空間に意識を向ける。
(スイングより打球の飛ばし方に意識を向ける)
〇球筋をイメージして、それを打つのに必要なクラブの「振り方」を見つける。
(狙った球筋を打てる振り方をイメージ的に探す。球筋にスイングを合わせる)
これが「前向き素振り」の目的です。
『前向き素振り』のポイント
実際に『前向き素振り』をやってもらうと、最初はほとんどの人がきちんとできません。下向きのまま振り上げたり、ヘッドがボール位置を通り過ぎてから前を見たりします。「下を見ないで振るのが怖い」からですが、これではよい効果は得られません。最初から最後まで『前向き』を貫いてください。
顔が前向きだとバックスイングは大きく取れないので、軽く上げるだけでOKです。本番で目線を下に向ければ、肩がしっかり回せてしっかり上げられるからです。
『前向き素振り』でつかんだイメージどおりに振れると、ダウンスイングからフォロースルーにかけてクラブが滑らかに、大きく振れます。ここがしっかりできてボールをちゃんと飛ばせれば「上げ方」も「当て方」も結果的にOKなのです。
ポイントは「肩を回す」こと。『前向き素振り』の段階から、体の回転でクラブを動かしましょう。そうしないと手打ちになります。
体を回せば球筋のイメージとクラブの動きを合わせやすくなります。どういう振り方をするとどういう球筋が出るかは、練習でつかんでいきましょう。
『前向き素振り』でダフったりするのが怖ければ、少しスピードを落として振りましょう。そのリズムのまま本番のショットを打てば本番でもダフリが防げます。
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