『ルーティーン』は2つの『ボックス』を使い分ける“ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/03/07
- 16:18
「本番ショット」の練習に取り組み、プリショット・ルーティーンの基本を理解すると、作業が2つのポジションで行われることが分かってきます。
飛球線後方は『シンク・ボックス』とイメージする。
考える箱です。ここは攻め方を考え、素振りでスイングのフィーリングをつかむ場所です。もう一つはこういうイメージで捉えてください。
アドレス位置は『プレー・ボックス』とイメージする。
プレーする箱で、構えて振る場所です。ルーティーンをスムーズに行うには、この2つの『ボックス』を上手に使い分けることが大切なのです。
この2つの箱の名づけの親はピア・二ルソン。彼女のおかげで『ルーティーン』の要点が理解しやすく、覚えやすくなりました。『本番ショット』の練習では、この2つの箱を使い分けられるようにしていきましょう。
『シンク・ボックス』は飛球線後方の1~2メートル四方くらいのエリアです。
これから打つショットについてのすべての思考をこの中で行います。
〇どこを狙うか?
〇どれだけ(何ヤード)飛ばすか?
〇どういう球筋を打つか?
〇何番で打つか?
〇どういうスイングをするか?
こうしたことを決めていくのですが、そのためにはたくさんの情報収集・分析という作業が必要になります。
〇危険なエリアと安全なエリアはどこか?
〇ライはいいか?
〇飛ばしすぎても大丈夫か?手前に止めるべきか?
〇風はあるか?どこからどれだけ吹いているか?
こういった情報収集・分析も「考える」こと。そのすべてをシンク・ボックスの中でやりましょう。このような思考を行うには、これから打つショットの「決断」をするためです。つまり、この箱の中の作業としてもっとも大切なのは「決断する」こと。「考える」ことはそのための手段です。思考して「こういうショットであそこに飛ばす。そのために〇番アイアンでこういうスイングをする」と決断することが『シンク・ボックス』の仕事の仕上げです。
『プレー・ボックス』はアドレス位置の箱です。『シンク・ボックス』から歩み出てこの箱に入ったら、決断したとおりにスイングします。
〇アドレスをとる
〇ワッグルして、スムーズにテークバックする
〇フィニッシュまできちんと振り抜く
これを流れるようにやり遂げてください。
『シンク・ボックス』『プレー・ボックス』この2つの箱の正しい使い分けを本番でもやり通せばいいのですが、それができなくなる時があります。こういう精神状態になったときです。
7番アイアンを軽く振ろうと決断したが、構えているうちに「強く振らないと届かないんじゃないか」という気がしてきたので、フルスイングに変えた。
このように『シンク・ボックス』での決断を『プレー・ボックス』で変えてしまうと、ミスショットが出る危険が高くなります。これは非常にハッキリしている事実です。極端にいえば大部分のミスショットの原因は『プレー・ボックスで気が変わった』ことが原因といえるくらいです。
だから「シンク・ボックスでは考える」「プレー・ボックスではそれを実行する」という仕事に徹することが非常に大切。『本番ショット』の練習でトレーニングしてください。
『本番ショット』はターゲットまでのイメージを自分で作れますから『シンク・ボックス』での決断が簡単にできます。「どうしよう?」「どっちにする?」という迷いもあまり出ません。それを利用してください。
それでもたまに「迷い」が出るでしょう。例えば練習場の中を吹き抜ける風の影響がどのくらいかわからないときです。7番アイアンで届くか。6番アイアンが必要か。どちらかに決めかねるときでもどちらかに決める。これを『シンク・ボックス』でやり遂げてください。
そして『プレー・ボックス』に入ったときには迷いのない心になってください。決断が間違っていることもありますが、それを心配せず、疑わないでしっかりと振ることが大切。大体の場合、迷いながら振るよりもミスの度合いが小さく抑えられます。
以前の記事で「スイングは脳から始まる」と説明しました。メンタル・ゴルフを上手に続ける基本は、この脳の中の2つの領域を使い分けることです。
一つは左脳。理論脳とも呼ばれる「シンク・ボックス」の主役です。情報収集・分析を正確に行い、過去の経験や学習結果までを踏まえて最良の「選択」をします。
もう一つは右脳。感覚脳と呼ばれます。スイングのように瞬間的に全身を動かす運動は、感覚に任せたほうがいい結果が出ます。『プレー・ボックス』で歯切れよくスイングをするには、この右脳にスイングを任せてください。
『プレー・ボックス』で迷うのは、そこでも左脳が働いている証拠。左脳の働きが強くなるほど右脳の働きは弱くなり、体のキレが悪くなったりバランスを崩したりします。
【関連コンテンツ】
飛球線後方は『シンク・ボックス』とイメージする。
考える箱です。ここは攻め方を考え、素振りでスイングのフィーリングをつかむ場所です。もう一つはこういうイメージで捉えてください。
アドレス位置は『プレー・ボックス』とイメージする。
プレーする箱で、構えて振る場所です。ルーティーンをスムーズに行うには、この2つの『ボックス』を上手に使い分けることが大切なのです。
この2つの箱の名づけの親はピア・二ルソン。彼女のおかげで『ルーティーン』の要点が理解しやすく、覚えやすくなりました。『本番ショット』の練習では、この2つの箱を使い分けられるようにしていきましょう。
『シンク・ボックス』考える箱で決断する
『シンク・ボックス』は飛球線後方の1~2メートル四方くらいのエリアです。
これから打つショットについてのすべての思考をこの中で行います。
〇どこを狙うか?
〇どれだけ(何ヤード)飛ばすか?
〇どういう球筋を打つか?
〇何番で打つか?
〇どういうスイングをするか?
こうしたことを決めていくのですが、そのためにはたくさんの情報収集・分析という作業が必要になります。
〇危険なエリアと安全なエリアはどこか?
〇ライはいいか?
〇飛ばしすぎても大丈夫か?手前に止めるべきか?
〇風はあるか?どこからどれだけ吹いているか?
こういった情報収集・分析も「考える」こと。そのすべてをシンク・ボックスの中でやりましょう。このような思考を行うには、これから打つショットの「決断」をするためです。つまり、この箱の中の作業としてもっとも大切なのは「決断する」こと。「考える」ことはそのための手段です。思考して「こういうショットであそこに飛ばす。そのために〇番アイアンでこういうスイングをする」と決断することが『シンク・ボックス』の仕事の仕上げです。
『プレー・ボックス』プレーする箱で実行する
『プレー・ボックス』はアドレス位置の箱です。『シンク・ボックス』から歩み出てこの箱に入ったら、決断したとおりにスイングします。
〇アドレスをとる
〇ワッグルして、スムーズにテークバックする
〇フィニッシュまできちんと振り抜く
これを流れるようにやり遂げてください。
2つのボックスでもっとも大切なこと
『シンク・ボックス』『プレー・ボックス』この2つの箱の正しい使い分けを本番でもやり通せばいいのですが、それができなくなる時があります。こういう精神状態になったときです。
7番アイアンを軽く振ろうと決断したが、構えているうちに「強く振らないと届かないんじゃないか」という気がしてきたので、フルスイングに変えた。
このように『シンク・ボックス』での決断を『プレー・ボックス』で変えてしまうと、ミスショットが出る危険が高くなります。これは非常にハッキリしている事実です。極端にいえば大部分のミスショットの原因は『プレー・ボックスで気が変わった』ことが原因といえるくらいです。
だから「シンク・ボックスでは考える」「プレー・ボックスではそれを実行する」という仕事に徹することが非常に大切。『本番ショット』の練習でトレーニングしてください。
『本番ショット』はターゲットまでのイメージを自分で作れますから『シンク・ボックス』での決断が簡単にできます。「どうしよう?」「どっちにする?」という迷いもあまり出ません。それを利用してください。
それでもたまに「迷い」が出るでしょう。例えば練習場の中を吹き抜ける風の影響がどのくらいかわからないときです。7番アイアンで届くか。6番アイアンが必要か。どちらかに決めかねるときでもどちらかに決める。これを『シンク・ボックス』でやり遂げてください。
そして『プレー・ボックス』に入ったときには迷いのない心になってください。決断が間違っていることもありますが、それを心配せず、疑わないでしっかりと振ることが大切。大体の場合、迷いながら振るよりもミスの度合いが小さく抑えられます。
左脳で考え、右脳でスイングする
以前の記事で「スイングは脳から始まる」と説明しました。メンタル・ゴルフを上手に続ける基本は、この脳の中の2つの領域を使い分けることです。
一つは左脳。理論脳とも呼ばれる「シンク・ボックス」の主役です。情報収集・分析を正確に行い、過去の経験や学習結果までを踏まえて最良の「選択」をします。
もう一つは右脳。感覚脳と呼ばれます。スイングのように瞬間的に全身を動かす運動は、感覚に任せたほうがいい結果が出ます。『プレー・ボックス』で歯切れよくスイングをするには、この右脳にスイングを任せてください。
『プレー・ボックス』で迷うのは、そこでも左脳が働いている証拠。左脳の働きが強くなるほど右脳の働きは弱くなり、体のキレが悪くなったりバランスを崩したりします。
“ゴルフ・メンタルの極意”の一覧はこちらから⇒ゴルフはメンタルだ!“ゴルフ・メンタルの極意”
【関連コンテンツ】