練習の半分は『本番ショット』を打つ“ゴルフ・メンタルの極意”
- 2020/01/27
- 16:30
「昨日の練習場では完璧なドライバーショットが打てていたのに!」
ゴルフ場ではこの手のセリフをよく聞きます。この後には「それなのに今日は曲がってばっかりで、全然真っ直ぐ飛ばないよ。機能とは別人になっちゃった」という嘆きが続くのがお約束のパターンです。
こういうことが何度かあると、「どうして本番では練習場みたいに打てないんだろう。オレは本番に弱いなあ」と思ったり、口にしたり、だれかに言われたりします。すると「本番に弱いオレ」「コースで下手なオレ」というネガティブな自分というイメージができ、ますます本番=コースでナイスショットが打てなくなるのです。
一刻も早くネガティブなイメージという泥沼から脱出する必要があります。
考えてください。「コースで下手。本番に弱い」というイメージは正しいものですか?結果が出ていない間は正しいといえます。でも逆に考えてみましょう。「練習場では上手い、打席では強い」というイメージがあるなら、あなたは「上手い」のです。

これが真実です。練習場で真っ直ぐ遠くに飛ばせる「能力」を、コースで出せるようにしていきましょう。
多くのゴルファーがやっているのはこういう練習です。
・打席に入ったまま、同じ目標に向かって1本のクラブを連続して打つ。
この「連続打ち」は「スイングを固める」ことが目的なら有効な方法です。でも、コースではこういう打ち方はしないのです。
一般的にドライバーを使うのは1ラウンドで14回ですが、連続しては打ちません。1回ずつの間にアイアンやパターなどを打ちます。さらには、同じ場所から同じ風景の中の同じ目標を狙って打つことも、基本的にはないのです。
このように「連続打ち」と本番はまったく違います。コースで練習場と同じように打てない原因がここにあるのです。
悪いのは「コースでのスイング」ではなくて「コースでの打ち方を無視した練習方法」だったんです。スイングを固めることと、そのスイング力をコースで発揮することは別の問題。「連続打ち」だけではコースでミスが出やすくなるのです。
練習は目的をハッキリ決めてやりましょう。「スイングを固める」ことや「スイングを変える」のが目的なら「連続打ち」が必要な場合もあります。
でも「コースでナイスショットを打つ」ことが目的なら、この練習をしてください。
これを『本番ショット』といいます。ルールは次の3つです。
○1球ずつ使うクラブを替える。
○1球ずつ狙う場所を替える。
○1球ずつ飛球線後方から打席に入る。
基本的な手順はこうなります。
①ドライバーを打つときはフェアウェイの広さをイメージする。
②その幅をネットなどに当てはめる。その幅が支柱4本分なら、その真ん中に飛ばせるように狙う場所を決める。スライスを打つなら左側のポール、フックなら右側のポールを狙うというように、球筋も考慮する。
③飛球線後方から打席に入り、狙う方向と平行に構える。
④本番と同じように『フェアウェイに飛ばす』ことを意識してスイングする。
この「本番ショット」をやるときは「左のポールより左に曲がったらOBだ」というように、本番と同じ制約を作ってください。「練習なのだから曲がってもいい」と考えていいのは「スイングを固める(替える)」練習のときだけです。
この方法で18ホールをラウンドする練習もできます。ホームコースやよく回るコースをイメージして、狙いどころや距離をリアルに決めて1ホールずつのショットを打ちます。実在のホールをイメージすると、とてもリアルな『本番ショット』の練習ができます。リアルなほど「コースでナイスショットを打つ」効果が上がります。
「少なくとも練習の半分」は本番をイメージして行うことをお勧めします。「連続打ち」だけでは「練習だけが上手くなる」からです。
スイングは「脳」から始まります。
「こういう打球を打つ。そのためにこういうスイングをする」ということを脳がイメージすると、それが指令となって全身の筋肉が動き、クラブが振られるのです。
このメカニズムを認識できれば「練習と違うことを本番で考えると、練習どおりに筋肉が動かない」ことが理解できます。「本番のショットをイメージすると、練習場でも本番と同じスイングができる」という理由も分かってくるのです。
このことはスポーツ全般に共通ですが、とくにゴルフは止まっている球を自分ひとりで動かす競技。「脳から始まる」傾向が強く、メンタルの重要性も非常に高いのです。
「スイングがよくならないうちは、メンタルを鍛えても無意味」という考え方は間違っています。練習時間が少ない人ほど、メンタルの力を活用することが大切なのです。
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ゴルフ場ではこの手のセリフをよく聞きます。この後には「それなのに今日は曲がってばっかりで、全然真っ直ぐ飛ばないよ。機能とは別人になっちゃった」という嘆きが続くのがお約束のパターンです。
こういうことが何度かあると、「どうして本番では練習場みたいに打てないんだろう。オレは本番に弱いなあ」と思ったり、口にしたり、だれかに言われたりします。すると「本番に弱いオレ」「コースで下手なオレ」というネガティブな自分というイメージができ、ますます本番=コースでナイスショットが打てなくなるのです。
一刻も早くネガティブなイメージという泥沼から脱出する必要があります。
考えてください。「コースで下手。本番に弱い」というイメージは正しいものですか?結果が出ていない間は正しいといえます。でも逆に考えてみましょう。「練習場では上手い、打席では強い」というイメージがあるなら、あなたは「上手い」のです。

練習場で上手ければ、コースでも上手くなれる。
これが真実です。練習場で真っ直ぐ遠くに飛ばせる「能力」を、コースで出せるようにしていきましょう。
多くのゴルファーがやっているのはこういう練習です。
・打席に入ったまま、同じ目標に向かって1本のクラブを連続して打つ。
この「連続打ち」は「スイングを固める」ことが目的なら有効な方法です。でも、コースではこういう打ち方はしないのです。
一般的にドライバーを使うのは1ラウンドで14回ですが、連続しては打ちません。1回ずつの間にアイアンやパターなどを打ちます。さらには、同じ場所から同じ風景の中の同じ目標を狙って打つことも、基本的にはないのです。
このように「連続打ち」と本番はまったく違います。コースで練習場と同じように打てない原因がここにあるのです。
悪いのは「コースでのスイング」ではなくて「コースでの打ち方を無視した練習方法」だったんです。スイングを固めることと、そのスイング力をコースで発揮することは別の問題。「連続打ち」だけではコースでミスが出やすくなるのです。
練習は目的をハッキリ決めてやりましょう。「スイングを固める」ことや「スイングを変える」のが目的なら「連続打ち」が必要な場合もあります。
でも「コースでナイスショットを打つ」ことが目的なら、この練習をしてください。
コースと同じイメージで1球ずつていねいに打つ。
これを『本番ショット』といいます。ルールは次の3つです。
○1球ずつ使うクラブを替える。
○1球ずつ狙う場所を替える。
○1球ずつ飛球線後方から打席に入る。
基本的な手順はこうなります。
①ドライバーを打つときはフェアウェイの広さをイメージする。
②その幅をネットなどに当てはめる。その幅が支柱4本分なら、その真ん中に飛ばせるように狙う場所を決める。スライスを打つなら左側のポール、フックなら右側のポールを狙うというように、球筋も考慮する。
③飛球線後方から打席に入り、狙う方向と平行に構える。
④本番と同じように『フェアウェイに飛ばす』ことを意識してスイングする。
この「本番ショット」をやるときは「左のポールより左に曲がったらOBだ」というように、本番と同じ制約を作ってください。「練習なのだから曲がってもいい」と考えていいのは「スイングを固める(替える)」練習のときだけです。
この方法で18ホールをラウンドする練習もできます。ホームコースやよく回るコースをイメージして、狙いどころや距離をリアルに決めて1ホールずつのショットを打ちます。実在のホールをイメージすると、とてもリアルな『本番ショット』の練習ができます。リアルなほど「コースでナイスショットを打つ」効果が上がります。
「少なくとも練習の半分」は本番をイメージして行うことをお勧めします。「連続打ち」だけでは「練習だけが上手くなる」からです。
スイングは筋肉ではなく「脳から始まる」
スイングは「脳」から始まります。
「こういう打球を打つ。そのためにこういうスイングをする」ということを脳がイメージすると、それが指令となって全身の筋肉が動き、クラブが振られるのです。
このメカニズムを認識できれば「練習と違うことを本番で考えると、練習どおりに筋肉が動かない」ことが理解できます。「本番のショットをイメージすると、練習場でも本番と同じスイングができる」という理由も分かってくるのです。
このことはスポーツ全般に共通ですが、とくにゴルフは止まっている球を自分ひとりで動かす競技。「脳から始まる」傾向が強く、メンタルの重要性も非常に高いのです。
「スイングがよくならないうちは、メンタルを鍛えても無意味」という考え方は間違っています。練習時間が少ない人ほど、メンタルの力を活用することが大切なのです。
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