水平素振りでバランスアップ“ゴルフビギナーの基本”
- 2018/11/28
- 15:12
水平素振りとは、直立の姿勢になり、クラブを肩の高さくらいに構えて、腕を真横に振る練習のことです。
最初にクラブフェースのラインが直角に見えるように構えます。その姿勢から胸を右に回し、両腕を右側に旋回しながらクラブを水平に振ります。胸が右に90度回転したところで左腕が地面と平行になるようにします。
そこから今度は胸を左に回して、クラブヘッドを戻します。インパクトのポジションではフェース面が最初に構えたときと同様、直角に見えるようにすることが大切です。
さらに胸を左に回し続けて、両腕を左に旋回し、胸が完全に目標を指したところで右腕が地面に対し平行になるようにします。

この水平素振りには、スイングづくりに欠かせない多くの要素が含まれています。
ひとつは、インパクトの形です。インパクトゾーン素振りでも体感できることですが、クラブヘッドを元の位置に戻したときに右ヒジが曲がっていることが絶対条件です。カッコいいスイングをつくるポイントは、右ヒジが曲がっているインパクトにあります。
また、多くのゴルファーが誤解していることですが、インパクトの瞬間はまだ両手が返っておらず、ボールをヒットした直後から両手が返っていくのが正しい動きです。
そのためにハンドファーストにボールをとらえるのが正しく、右ヒジを軽く曲げておくことが大切なのです。
「クラブヘッドを返す」と「手を返す」のはまったく別物です。クラブヘッドは体の回転によって返りますが、手の返しはフェース面がボールをとらえてからフォロースルーに至る動きで発生します。そこを勘違いして、ボールを打つ瞬間に手を返そうとするとスイングが崩れてしまうのです。水平素振りでこの正しいインパクトの形を身につけることができます。
バックスイングで右側に旋回した両腕が、インパクト地点を通過してから左側に旋回する動きを「アームローテーション」といいますが、手の返しと同調して両腕を旋回させる動きも正しいスイングに欠かせません。バックスイングとフォロースルーで両腕を入れ替える感覚です。
また、スイングのスピードを上げるために、バックスイングでは手首を軽く折るコッキングが働きますが、これも水平素振りを繰り返すことで自然に身につきます。
アームローテーションやコッキングを意図的に行うのは難しいことですが、水平素振りで意識せずにできるようになります。
それでは水平素振りのやり方をまとめてみましょう。
①上体を起こして直立の姿勢になり、クラブを肩の高さで構える。
②胸を右に90度回し、両腕を右側に旋回する。
※トップの位置で左腕が水平となる。
③クラブを水平に振る。
④インパクトの位置でフェースを元に戻す。右ヒジを曲げることが大切。
⑤胸が目標を指すまで回転し、両腕を左側に旋回する。
※フィニッシュの位置で右腕が水平となる。
両腕を右に旋回すると同時に、手首を屈曲するコッキングが働きます。意識しなくても出来てしまうから動きがシンプルです。上体を起こしてクラブを水平に振る練習を繰り返すと、両腕を入れ替えるアームローテーションは自然に身につきます。
水平素振りを通して何を学んで頂きたいかというと、とにかく腕を横に振っていればスイングが勝手に出来上がるということです。
腕を横に振る。これこそが正しいスイングを構築するキーワードです。
バックスイングは、アドレスの姿勢からトップオブスイングの位置に向かってクラブを振り上げる動作です。それならば腕を縦方向に振るのが正しいように思えるかもしれません。インパクト後、フィニッシュの位置へとクラブを振り抜くには、やはり腕を縦に振らなくてはならないと考える人も多いことでしょう。
しかし、腕を縦に振るのは間違いです。腕を横に振らずに、縦に振ろうとするところに多くのゴルファーの上達を妨げる原因が潜んでいるのです。
もう一度、水平素振りをしてください。胸を右に90度回して腕を右に旋回させたところでいったん静止します。次に上体をアドレスと同じ姿勢まで前傾させます。
こうすると自分では腕を縦には振っていないのに、両手が右肩よりも高い位置になることがわかるでしょう。
フィニッシュも同様で、胸を左に回転し、両腕を左に旋回した姿勢から上体を前傾させれば、やはり両手が左肩よりも高くなります。
トップオブスイングやフィニッシュで両手が肩よりも高く見えるのは、アドレスで前傾姿勢をつくるからで、実際には両腕は水平の高さにしか振っていないのです。
四十肩で腕が肩よりも上にいかず困っているゴルファーの方も多いのでないでしょうか。腕を縦に振ろうとすると肩が痛くて仕方がないという方です。でも腕は横に振るべきですから水平素振りを身につければ、トップオブスイングもフィニッシュもきれいに決まるようになり、悩みは一発解消です。勘違いが解ければ、スイングが見違えるほど良くなることでしょう。
普通に行なう素振りの要領で直立姿勢のまま水平素振りを繰り返しながら、上体を少しずつ前傾させてアドレスを同じ前傾角度に近づける練習も効果的です。
体の回転と腕の振りの同調感がつかめて、理想的なスイングのイメージが明確になります。さらにはトップオブスイングやフィニッシュの形は意図的につくるというよりは、腕を横に振ることで自動的につくられることが理解できます。
トップオブスイングとフィニッシュで大切なのはこちらの記事カッコいいスイングに基本が詰まっている“ゴルフビギナーの基本”でも説明したようにグリップに隙間をつくらないことです。それもカッコいいスイングをつくる決め手となります。

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最初にクラブフェースのラインが直角に見えるように構えます。その姿勢から胸を右に回し、両腕を右側に旋回しながらクラブを水平に振ります。胸が右に90度回転したところで左腕が地面と平行になるようにします。
そこから今度は胸を左に回して、クラブヘッドを戻します。インパクトのポジションではフェース面が最初に構えたときと同様、直角に見えるようにすることが大切です。
さらに胸を左に回し続けて、両腕を左に旋回し、胸が完全に目標を指したところで右腕が地面に対し平行になるようにします。

インパクトの位置に戻したときに右ヒジを必ず曲げる
この水平素振りには、スイングづくりに欠かせない多くの要素が含まれています。
ひとつは、インパクトの形です。インパクトゾーン素振りでも体感できることですが、クラブヘッドを元の位置に戻したときに右ヒジが曲がっていることが絶対条件です。カッコいいスイングをつくるポイントは、右ヒジが曲がっているインパクトにあります。
また、多くのゴルファーが誤解していることですが、インパクトの瞬間はまだ両手が返っておらず、ボールをヒットした直後から両手が返っていくのが正しい動きです。
そのためにハンドファーストにボールをとらえるのが正しく、右ヒジを軽く曲げておくことが大切なのです。
「クラブヘッドを返す」と「手を返す」のはまったく別物です。クラブヘッドは体の回転によって返りますが、手の返しはフェース面がボールをとらえてからフォロースルーに至る動きで発生します。そこを勘違いして、ボールを打つ瞬間に手を返そうとするとスイングが崩れてしまうのです。水平素振りでこの正しいインパクトの形を身につけることができます。
アームローテーションもコッキングも自然にできる
バックスイングで右側に旋回した両腕が、インパクト地点を通過してから左側に旋回する動きを「アームローテーション」といいますが、手の返しと同調して両腕を旋回させる動きも正しいスイングに欠かせません。バックスイングとフォロースルーで両腕を入れ替える感覚です。
また、スイングのスピードを上げるために、バックスイングでは手首を軽く折るコッキングが働きますが、これも水平素振りを繰り返すことで自然に身につきます。
アームローテーションやコッキングを意図的に行うのは難しいことですが、水平素振りで意識せずにできるようになります。
それでは水平素振りのやり方をまとめてみましょう。
①上体を起こして直立の姿勢になり、クラブを肩の高さで構える。
②胸を右に90度回し、両腕を右側に旋回する。
※トップの位置で左腕が水平となる。
③クラブを水平に振る。
④インパクトの位置でフェースを元に戻す。右ヒジを曲げることが大切。
⑤胸が目標を指すまで回転し、両腕を左側に旋回する。
※フィニッシュの位置で右腕が水平となる。
両腕を右に旋回すると同時に、手首を屈曲するコッキングが働きます。意識しなくても出来てしまうから動きがシンプルです。上体を起こしてクラブを水平に振る練習を繰り返すと、両腕を入れ替えるアームローテーションは自然に身につきます。
ゴルフスイングに両手を肩より高く上げる動きはない
水平素振りを通して何を学んで頂きたいかというと、とにかく腕を横に振っていればスイングが勝手に出来上がるということです。
腕を横に振る。これこそが正しいスイングを構築するキーワードです。
バックスイングは、アドレスの姿勢からトップオブスイングの位置に向かってクラブを振り上げる動作です。それならば腕を縦方向に振るのが正しいように思えるかもしれません。インパクト後、フィニッシュの位置へとクラブを振り抜くには、やはり腕を縦に振らなくてはならないと考える人も多いことでしょう。
しかし、腕を縦に振るのは間違いです。腕を横に振らずに、縦に振ろうとするところに多くのゴルファーの上達を妨げる原因が潜んでいるのです。
腕を縦に振っているように見えても実際には横にしか振っていない
もう一度、水平素振りをしてください。胸を右に90度回して腕を右に旋回させたところでいったん静止します。次に上体をアドレスと同じ姿勢まで前傾させます。
こうすると自分では腕を縦には振っていないのに、両手が右肩よりも高い位置になることがわかるでしょう。
フィニッシュも同様で、胸を左に回転し、両腕を左に旋回した姿勢から上体を前傾させれば、やはり両手が左肩よりも高くなります。
トップオブスイングやフィニッシュで両手が肩よりも高く見えるのは、アドレスで前傾姿勢をつくるからで、実際には両腕は水平の高さにしか振っていないのです。
四十肩で腕が肩よりも上にいかず困っているゴルファーの方も多いのでないでしょうか。腕を縦に振ろうとすると肩が痛くて仕方がないという方です。でも腕は横に振るべきですから水平素振りを身につければ、トップオブスイングもフィニッシュもきれいに決まるようになり、悩みは一発解消です。勘違いが解ければ、スイングが見違えるほど良くなることでしょう。
腕を横に振ればトップオブスイングもフィニッシュも自然につくられる
普通に行なう素振りの要領で直立姿勢のまま水平素振りを繰り返しながら、上体を少しずつ前傾させてアドレスを同じ前傾角度に近づける練習も効果的です。
体の回転と腕の振りの同調感がつかめて、理想的なスイングのイメージが明確になります。さらにはトップオブスイングやフィニッシュの形は意図的につくるというよりは、腕を横に振ることで自動的につくられることが理解できます。
トップオブスイングとフィニッシュで大切なのはこちらの記事カッコいいスイングに基本が詰まっている“ゴルフビギナーの基本”でも説明したようにグリップに隙間をつくらないことです。それもカッコいいスイングをつくる決め手となります。
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