難しくない「グリップ」の握り方“ゴルフビギナーの基本”
- 2018/03/23
- 16:12
ゴルフの入門書を見ると、最初にクラブの持ち方や構え方を解説しています。
クラブを持つ部分を「グリップ」といいますが、このグリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点ですから、正しく握ることが重要なポイントとなります。両手の握り方ひとつで、スイングが良くも悪くもなるので大切です。
構え方である「アドレス」はクラブを持つときの姿勢のことで、クラブを正しく、かつスムーズに振るための準備姿勢でもあります。
バランスの悪い姿勢ではクラブヘッドが描く軌道が安定せず、インパクトでボールを正確にとらえられなくなります。

このような観点からいえば、ゴルフ入門の最初にグリップやアドレスを覚えるのはとても重要なことです。
でも、私が残念に感じるのはグリップの握り方の何がもっとも肝要で、アドレスのつくり方の何が一番重要であるかの解説がほとんどなされていないことです。
つまり、グリップやアドレスのつくり方がマニュアル的に説明されているだけで、ビギナーにはとてもわかりづらいのです。
グリップの握り方にはスクエア、ストロング、ウィークがあり、また手のひらのどの部分で握るかによってフィンガーグリップとパームグリップに分類されます。
でも、最初からそんな難しいことに縛られる必要なんてありません。経験を通して少しずつ覚えていけばいいことです。
では、何をすればいいかというと、左手のグローブ(なるべくなら白がいい)のグリップを当てる部分に2本の線を書き込んで、左手を握るときはグリップをその線に当てて握るようにしましょう。
線を書き込むのは指の付け根の部分です。野球のバットを持つときのように手のひらで握るのではなく、歯ブラシを持つように指に近いところで持つ感覚です。
手の大きさや指の長さには個人差がありますが、このように指の付け根の部分で握れば左手の甲がやや上を向き、グローブのマークが自分で見えるはずです。
指に近い部分で握ることで左手に力を入れなくてもしっかりと握れて、フィット感が生まれます。
左腕を自然に下げて左手をグリップしたときに、つねに左手グローブの甲の部分にあるマークが見えるように握る習慣をつけてください。
グローブのマークが見えないようでは、左手の握りが浅すぎてクラブがスムーズに振れませんから注意しましょう。
左手グリップの次は、右手のグリップです。右手の場合も指に近い部分で握る感覚となりますが、握るときに注意して頂きたいポイントがあります。
それは、「右ヒジを軽く曲げた状態で右手を握る」ということです。
まず左手グリップを完成させたら、今度は右腕を自然に下げてリラックスさせます。そして、右ヒジを下に向けて右ワキに近づけるようにして軽く握りましょう。
その形のままで右手のひらをグリップに当てて、右手を握ります。こうすると右手を浅めに握る感覚となり、左手の甲と右手のひらが同じ方向を指すことがわかるはずです。
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左手グリップは指の付け根の部分で握る。右手グリップは右ヒジを軽く曲げた状態でつくる。守るべきポイントはこの2つだけです。
グリップの種類として右手の小指を左手の人差し指に重ねるオーバーラッピンググリップ、右手の小指を左手小指に絡めるインターロッキンググリップ、右手と左手を離して握るベースボールグリップがありますが、握り方はどれでも構いません。
ただ、ビギナーにとっては、オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップはどうしても違和感が拭えないことでしょう。
ゴルフの経験を積んでグリップの握り方を改良していけばいいのですから、最初のうちはベースボールグリップがベストといえます。左手の親指をグリップの真上に添えて、あとは右手の指の付け根の部分にグリップを当てて握るだけですから簡単です。
ベースボールグリップは、別名「ナチュラルグリップ」といわれるくらいですから、ある意味自然な握り方ですし、ビギナーにとっても一番馴染みやすいのではないでしょうか。

左手のグリップは小指、薬指、中指の3本を中心にしっかり握っておきますが、右手は中指と薬指の2本でグリップに巻き付ける感じで握りましょう。
バット握りのように右手のひら全体でグリップを握ると、力が入りすぎてしまいます。また、右利きの人はどうしても器用なほうの右手を使いすぎてしまいがちですが、右手に頼ってスイングしては、左手グリップの「緩み」が生じやすく、クラブヘッドの軌道が乱れてしまいますから注意してください。
体とクラブの唯一の接点であるグリップに、緩みは絶対に禁物です。両手に一体感が感じられるようにバランスよく握りましょう。
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クラブを持つ部分を「グリップ」といいますが、このグリップは体とクラブをつなぐ唯一の接点ですから、正しく握ることが重要なポイントとなります。両手の握り方ひとつで、スイングが良くも悪くもなるので大切です。
構え方である「アドレス」はクラブを持つときの姿勢のことで、クラブを正しく、かつスムーズに振るための準備姿勢でもあります。
バランスの悪い姿勢ではクラブヘッドが描く軌道が安定せず、インパクトでボールを正確にとらえられなくなります。

グリップの握り方を最初から難しく考えない
このような観点からいえば、ゴルフ入門の最初にグリップやアドレスを覚えるのはとても重要なことです。
でも、私が残念に感じるのはグリップの握り方の何がもっとも肝要で、アドレスのつくり方の何が一番重要であるかの解説がほとんどなされていないことです。
つまり、グリップやアドレスのつくり方がマニュアル的に説明されているだけで、ビギナーにはとてもわかりづらいのです。
グリップの握り方にはスクエア、ストロング、ウィークがあり、また手のひらのどの部分で握るかによってフィンガーグリップとパームグリップに分類されます。
でも、最初からそんな難しいことに縛られる必要なんてありません。経験を通して少しずつ覚えていけばいいことです。
歯ブラシを持つように指に近い部分でグリップを握る
では、何をすればいいかというと、左手のグローブ(なるべくなら白がいい)のグリップを当てる部分に2本の線を書き込んで、左手を握るときはグリップをその線に当てて握るようにしましょう。
線を書き込むのは指の付け根の部分です。野球のバットを持つときのように手のひらで握るのではなく、歯ブラシを持つように指に近いところで持つ感覚です。
手の大きさや指の長さには個人差がありますが、このように指の付け根の部分で握れば左手の甲がやや上を向き、グローブのマークが自分で見えるはずです。
指に近い部分で握ることで左手に力を入れなくてもしっかりと握れて、フィット感が生まれます。
左腕を自然に下げて左手をグリップしたときに、つねに左手グローブの甲の部分にあるマークが見えるように握る習慣をつけてください。
グローブのマークが見えないようでは、左手の握りが浅すぎてクラブがスムーズに振れませんから注意しましょう。
右ヒジを軽く曲げてから右手グリップをつくる
左手グリップの次は、右手のグリップです。右手の場合も指に近い部分で握る感覚となりますが、握るときに注意して頂きたいポイントがあります。
それは、「右ヒジを軽く曲げた状態で右手を握る」ということです。
まず左手グリップを完成させたら、今度は右腕を自然に下げてリラックスさせます。そして、右ヒジを下に向けて右ワキに近づけるようにして軽く握りましょう。
その形のままで右手のひらをグリップに当てて、右手を握ります。こうすると右手を浅めに握る感覚となり、左手の甲と右手のひらが同じ方向を指すことがわかるはずです。
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ビギナーが違和感なく握るならベースボールグリップが一番
左手グリップは指の付け根の部分で握る。右手グリップは右ヒジを軽く曲げた状態でつくる。守るべきポイントはこの2つだけです。
グリップの種類として右手の小指を左手の人差し指に重ねるオーバーラッピンググリップ、右手の小指を左手小指に絡めるインターロッキンググリップ、右手と左手を離して握るベースボールグリップがありますが、握り方はどれでも構いません。
ただ、ビギナーにとっては、オーバーラッピンググリップやインターロッキンググリップはどうしても違和感が拭えないことでしょう。
ゴルフの経験を積んでグリップの握り方を改良していけばいいのですから、最初のうちはベースボールグリップがベストといえます。左手の親指をグリップの真上に添えて、あとは右手の指の付け根の部分にグリップを当てて握るだけですから簡単です。
ベースボールグリップは、別名「ナチュラルグリップ」といわれるくらいですから、ある意味自然な握り方ですし、ビギナーにとっても一番馴染みやすいのではないでしょうか。
右手の使いすぎはスイングの軌道を不安定にする
左手のグリップは小指、薬指、中指の3本を中心にしっかり握っておきますが、右手は中指と薬指の2本でグリップに巻き付ける感じで握りましょう。
バット握りのように右手のひら全体でグリップを握ると、力が入りすぎてしまいます。また、右利きの人はどうしても器用なほうの右手を使いすぎてしまいがちですが、右手に頼ってスイングしては、左手グリップの「緩み」が生じやすく、クラブヘッドの軌道が乱れてしまいますから注意してください。
体とクラブの唯一の接点であるグリップに、緩みは絶対に禁物です。両手に一体感が感じられるようにバランスよく握りましょう。
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