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ゴルフの効用 “ゴルフマナーの基本”

ゴルフを楽しめる人は、そのことの感謝を忘れてはいけない。ゴルフをできる健康、ゴルフをできる家庭、ゴルフができる仕事、ゴルフができる仲間。こうした恵みがあってこそのゴルフなのです。どれかひとつが破綻すると、ゴルフはできなくなります。だから、感謝と同時に、恵みを維持する努力もまたけっしておろそかにしてはいけません。気力に満ち、実行に勤しむキラキラとして日々がゴルファーの日常生活なのです。

ゴルフ場だけで楽しむものにしては、ゴルフは面白すぎる。難しすぎる。奥が深すぎる。色々ありすぎる。頭の中に、心の中に、四六時中ゴルフへの思いを抱いても、ゴルファーにとっては時間が足りません。一度ティオフすると、ゴルフ宇宙にはホールアウトがありません。

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ゴルファーとは、ゴルフを愛する人の呼び名です。ゴルフが好きになってしまった人の呼び名です。だからゴルファーは、ゴルフ場の行き帰りはもちろんのこと、街を歩いていても、電車に乗っていても、家にいても、会社にいても、ゴルファーなのです。

ゴルフをマスターしようと熱い思いを持っている人なら、コースの外でもゴルファーであり続けるよう努めたいものです。ゴルフはいかなる時、いかなる場で、人間いかに処すべきかのシュミレーションだからなのです。

公明正大、挑戦と冷静、思いやり、感謝、社交、自律、自己責任、向上意欲、計画性、そして幾多の困難、失敗、挫折、恥の経験、そうした経験から身についた柔軟にして重厚な心・・・。これらはゴルファーなら誰しも、コースから持ち帰ってよいものです。しかし、なかなか持ち帰り尽くせません。

ゴルフは、村人たちの自然の中での遊びとして生まれましたが、その後の歴史の中で一時期、一部繁栄国家の上流社交界のたしなみとして栄え、今日の隆盛に至るゲームの礎を築きました。いま、各大陸のすみずみにまで国際化し、全階層に大衆化していますが、それでもなお、ゴルフは紳士淑女のゲームと言われ続けています。階層や地位などを越え、精神の持ちようが紳士淑女のゲームとして継承されています。ゴルフをすると男は紳士になり、女は淑女になる。なることができるのです。

国際化と大衆化を遂げ、楽しむ人々は多種多様になりましたが、楽しみ方のタガは外されていません。いまだに勝手な振る舞いは良しとされません。



ゴルフの学術的・芸術的深大さ

一競技種目でありながら、ゴルフほど多くの専門分野の学術が深くかかわるスポーツ競技は他にはありません。

スライス、フックはクラブフェースとボールとの物理学上の反応で、飛びは素材工学の進化です。スウィングは運動生理学や生体力学の、スコアメークは心理学の、ティーチングは教育学のそれぞれ研究対象となります。ゴルフルールは国際法学のものです。

コースは、土壌・地質学、気象学、生物学、農学、生能学、施設工学、造園学、造形美学など、学術のかぎりないハイブリッド作品。ハウスは建築学。食事は栄養学。昼休みのビールの是非をはじめ腰痛、ねん挫は医学の問題。ゴルフ場の運営には経営学。ゴルフとはなんぞや、この究極を追求しようとする者には哲学の生い茂る森が迷い込むのを待っています。

マナーを考える者には倫理学、社会学の世界が広がります。発生、変遷を遡れば歴史学です。そして、ゴルフにおける自然と人間との因果は、多くの作家、詩人、芸術家たちの極め難き表現対象なのです。

ゴルフの深奥を至近まで迫った方は多くいるでしょうが、極めた人はまだひとりもいないのではないでしょうか。この深奥に向かってどこまで踏み込むか、遠近の隔たりは人さまざまですが、その人その人のゴルフへの愛の深さが如実に現れます。ゴルフは何回か楽しむ遊びではありません。少なくとも何十回、たいていは何百回、少々熱くなれば何千回と重ねても足りない楽しみなのです。

それほど繰り返し楽しむのに、深奥に向かってたった二、三歩のところ。つまり、ルールにおぼつかなく、間違い用語を使い、スコアの亡者となり、飛距離比べに明け暮れするレベルで満足しているようでは、ゴルフがあまりにももったいない。

ゴルフを楽しむために、美しくスウィングするための練習、正しくプレーするためのルールと用語の修得、心豊かにゴルフをたしなむための読書。体にも、頭にも、心にも、ゴルフを覚えさせましょう。



健全なゴルフライフの創造

ゴルフは面白すぎる。とは、古来多くのゴルフ書に書かれてきています。

面白いものに出会って、のめり込むないうほうが不自然です。意欲的な人ほどのめり込むものでしょう。しかし、それもこれも本来の生活の枠の中での話です。底知れぬ面白さゆえに枠を越え、溺れる人が多くいます。美酒も良薬すらも過ぎれば毒になるのは当たり前のことです。生活の破綻を招く人や、貴重な人間関係を失う人も決してすくなくありません。

編愛の危険を教えてくれるのもゴルフです。同様に分別の大事さ、調和の大事さを教えてくれるのもゴルフです。

ゴルフのひとつの面白さだけにとらわれてはいけません。プレーと同様バランスが大事なのです。ゴルファーには次のような、バランスのとれた健全なゴルフライフの創造が究極の課題となります。

①日常生活の中でゴルフをたしなむことを良く機能させる。

②ゴルフができる恵まれた状況(家庭、経済、仕事、人間関係、健康)への感謝を忘れず、その維持、向上のために意欲を持ち続ける。

③技術の向上と、マナーの勉強と、ルールの学習をバランスよく保つ。

④体感的な満足と、読書など知的な満足とを良く調和させる。

⑤ゴルフから得たものをゴルフに返し、社会に返す行いに励む。

ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”




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