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ビギナーゴルファー・無作法ゴルファーへの指導・注意 “ゴルフマナーの基本”

ゴルフ場におけるマナー知らずの増加は世界的な傾向にあります。その理由を考えてみましょう。

①まずゴルフ場の外に大きな理由があります。社会生活のマナー全般が崩壊しつつあります。個人を尊重する価値観が連帯の精神を忘れさせています。だから、挨拶をしない、思いやらない、後始末をしない、人にやらせる、やり方を覚えない、物を丁寧に扱わない、使い捨てるなどが蔓延しています。

そしてゴルフ場の中には、次のような連鎖的な原因があります。

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勉強不足のビギナーの増大

②ゴルフ人口が急増した。つまりビギナーが急増したということ。

③勉強不足でコースに出るビギナーが増えた。

④勉強不足のままのビギナーをコースに連れてくるゴルファーが増えた。

⑤勉強不足のビギナーでもプレーさせるゴルフ場が増えた。

⑥無作法ゴルファーを見ても教えない、叱らないゴルファーが増えた。

かくして無作法ゴルファーは蔓延。さまざまな不快な現象がゴルファー自身の身にはね返ってきています。



ビギナーを連れて行く人の責任

ゴルフはプレーヤー本人に責任があるという考え方が基本です。しかし、ビギナーはしょせんビギナー。知らない人に知らないことを責めても通じない時代です。そこで、ビギナーを誘う先輩ゴルファーの責任が重大になります。最小限のことは教えておくべきです。

コースに連れてきたからには、自分がプレーすることを二の次にして、先輩ゴルファーとして、ショットの技術とともにラウンド能力の大事さを、具体的に教えることに時間を割くべきです。よいゴルフ友だちをひとり増やすためなのだから、やり甲斐もあります。

ビギナーへのゴルフ作法の指導は、先にゴルフを愛した者の務めです。ゴルフ歴のある人、月例競技Aクラスの人、なかでもシングルハンディキャッププレーヤーたちは、ゴルフの世界がこれ以上に荒廃しないように努めなければなりません。これらの人たちは、ビギナーに対してだけでなく、無作法ゴルファーたちにも勇気をもって声を掛けて注意し、教育に努めるべきです。

コースに出るまでの最小限の習得

かつて厳格なコースしかなかったころは、ハンディキャップが24ないしは26と認められるまでは、コースに出られなかったと言います。いまやそうした決め事も常識もなくなりました。

マットの上のボールがまだ上がらず、前方へ飛ばない人、下りのラインのパッティングをしたことがない人、バンカーショットをしたことがない人、こういう人はまだコースに出るべきではありません。迷惑を生むし、本人にとっても面白くないはずです。

打ちっ放し練習場でショットとパッティングの実技練習

ビギナーがコースに出るまでの最小限のカリキュラムは次のとおりです。

①ティアップしたボールはもちろん、マットの上のボールが前方へ飛球となって上がるまで。

②ショートアイアンとミドルアイアンで、そこそこのショットが5・6球は連続するようになるまで。

③バンカー練習場で、バンカーから脱出ができるようになるまで。

以上、①から③はレッスンプロまたはローハンディキャッパーの人について教わることが望ましいです。

④練習グリーンか家のじゅうたんの上で1メートルと7・8メートルのパットがコンスタントに打ち分けられるまで。

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ミニコースで作法と要領の習得

⑤ショートホールコースでラウンドの練習を数回重ねるまで。

ティインググラウンドでは、上がり下り、ティペッグの扱い方、打つ順番。バンカーの出入り、レーキでの慣らし方。ディボットマークの直し方。グリーンではスパイクシューズでの歩き方、ボールマークの直し方。そしてそのホールのギブアップの仕方などが必須項目となります。

ルールブックでエチケットとルールの基本学習

⑥書店でもっともなじみやすそうに見えるゴルフ入門書を買い、一度は通読しましょう。ルールに関しては少なくとも第一章『エチケット』を読み、かつ理解すること。

ゴルフ規則/第一章『エチケット』

とくに、

⑦安全なプレー。素振りに注意。他のプレーヤーの前方に出ないこと。

⑧他のプレーヤーへの配慮。真後ろに立たない。動かない。声や音を出さない。

⑨静かに楽しむこと。ミスショットしても、蛮声や嬌声を発しないこと。

⑩スピーディにテキパキと振る舞うこと。

⑪用語の正しい定義と、基本的ないくつかのルール。

⑫ゴルフ場での常識的な装い。

エチケットやマナー、要領や段取りには、そうしなければならない理由、そうすると得する理由があります。ビギナーにはその理由もあわせて説明し、納得させて覚えさせることが効果的です。これらの一つ一つの作法をできるだけ理由とともに説明しているので、こちらもあわせて確認してください。

ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”






無作法を注意する勇気と誠意

自分たちがアドレスに入ろうとしているのに大声でしゃべる後ろの組。隣のホールから断りもなく入り込んでくる人。打ち込んできたのにきちんと謝罪しない人など。自分の仲間や後輩には注意できても、ほかの組の知らない人の無作法はなかなか注意しにくいもの、そう思いがちですが、案ずるほどではありません。

無作法への注意、忠告、抗議は、こちらが正論です。恥をかかせるのが目的ではなくて、教える、気づかせるのが目的です。紳士淑女同士という前提、怒鳴ったり叱ったりするのではなく、「ちょっと注意してください」「お願いします」という口調で言えば言いやすいですし、相手のほうも聞き入れやすいです。それでも十分に恐縮し、反省するはずです。

注意、忠告は、付き合いのひとつの行為だと考えるとよいです。友好的で、創造的でなければ意味がありません。相手の「失礼」「すみません」の言葉を確かめたあとは、「よろしく」「どうも」を返し、笑顔を交わし、フレンドリーな「了解」の仕草ができる展開になるのが望ましいです。ゴルファー同士なら、そうならなければおかしいです。

ルール違反者との付き合い方

他のプレーヤーがルールに抵触するプレーをし、罰打を申告しなかった場合には勇気をもって指摘し、忠告しましょう。ルール違反を指摘しないでいることは、第一に相手のためになりません。第二にこちらの平常心の乱れを長引かせることになってソンをします。

人の違反を指摘するのは快いことではありません。しかし、ゴルフは前提に性善説を置いています。その人は違反に気が付かなかったのだろう、ルールを知らないのだろう、数え間違いをしているのだろう、悪意はないのだ、という前提に立って話しかければ気はラクです。事実、そうかもしれません。そして、性善説に立てば、言い方も優しくなります。糾弾するのではありません。

違反になることは認めたが、ペナルティの処置方法を認めない場合は、その場で、あるいはその後でルールブックを開いて正解を示すとよいです。ルールブックを携帯していなかったら、キャディマスター室で確かめ、はっきりさせるとよいです。

明らかにルール違反したのに相手が認めない場合の対応は、ゴルフで遭遇する困難の中でも一番の困難といえるでしょう。しかたがありません。プライベートなラウンドでは、その時点からその人を無視するよりほかにありません。競技会では、競技委員会に訴え、裁定をゆだねることになります。




※2018年中は現行の2016年ゴルフ規則書が最新の規則として引き続き採用


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