練習場の使い方 “ゴルフマナーの基本”
- 2017/12/25
- 16:22
スタート前の練習のだいじ
①まず、ウォーミングアップのため。ゴルフをラクなスポーツとあなどってはいけません。スウィング運動は日常の生活運動にはない不自然な捻転運動となります。また、コース内の歩行は不規則な傾斜地や段差地での運動となります。全身の筋肉をよくほぐし、慣らしておく必要があります。
②ゴルフを楽しむため。早起きして遠路はるばるやってきたのはなんのためか。ゴルフの料金は決して安くはありません。目いっぱい楽しまないとソンです。練習をしないでいきなりスタートして不本意なショットを連発し、調子の出ないままハーフが終わってしまうのは、プレー代のムダ遣いです。プレー代をホール数で割ってみましょう。1ホールいくらになりますか?練習場のボールは1カゴたったの数百円ですよ。
③人とより良いプレーで付き合うため。十分にウォーミングアップし、より良いプレーで付き合うのがエチケットです。連れを食堂に置いて自分だけ練習場に行くほうが、付き合いが悪くて失礼ではないか、という考え方はありません。「ご迷惑をかけないために」という訳を言えばいいです。誘えればもっといいですね。
④バンカーなどアプローチの練習施設があるなら絶好の機会。街中の練習場ではバンカーショットや芝の上でのアプローチショットはなかなか練習できません。

利用方法を知って練習場へ
初めてのコースでは練習場に行く場合、注意すべき点があります。
①人件費節減のための、打ちっ放し練習場の小屋を無人にしているコースが少なくない。その場合はボール販売機のコインをマスター室かフロントで買っていくことになっています。もしくはボールの入ったカゴを渡され、直接練習場まで持っていくようになります。マスター室か近くにいるキャディやスタッフなどに尋ねるとよいです。
②アプローチ練習場では練習場のボールを使用していいコースと、プレーヤー持参のボールに限るコースとがあります。後者の場合は自分でボールを用意していく必要があります。アプローチの練習ではボールが傷み、汚れるのでニューボールを使うのは勿体ないです。練習用ボールの用意が必要になります。こういうときのためにいつも使用済みのボールをバッグに数個常備しておきましょう。クルマで行く人はトランクに練習用のボール袋を常備しておくと良いでしょう。
③練習場にはキャディバッグごとではなく必要なクラブだけを持って練習場に向いましょう。キャディバッグごと持っていかれると、キャディマスター室でカートに積む準備が出来なくなります。
静かに練習せよ
ほかの打席の人たちが精神集中と緊張感の中で練習しています。ティインググラウンドで他の人がアドレスに入ったら静かにするマナーは、練習場でも同じことです。耳障りなおしゃべりは控えなければいけません。コンペの仲間が揃った時など、とくに気を付けたい。
空き箱・空きカゴはもとに戻す
打ち終わったら、空き箱・空きカゴを元の場所へ戻しましょう。置きっぱなしにしていっても後で係の人が集めに来ます。それでも自分で返すのが当然です。
置いていくと係がくるまでは、打席は散らかったままの状態になります。後で使う人のために、空き箱・空きカゴを片付け、打席をきれいにしていくのが当然の礼儀です。斜めにしたマットもきちんと向きを直しましょう。
たいていの場合、空き箱・空きカゴを戻す場所はわざわざ回り道しなくても、打席から帰る途中にあるはずです。ついでにできることなのです。
アプローチ練習場は、前方注意、先人優先
アプローチ練習場は狭いので危険なところです。他の人の位置や打球の向きによく目配りし、気配りしなければいけません。
先に練習している人に優先権があります。その人が気になるであろう区域を避け、なおかつあなたのボールが他の人の危険にならないような場所と向きを選びましょう。
バンカーを使い終わったら、レーキできれいにならして立ち去ります。アプローチショットでできたディボットマークは、その都度、砂で埋めておきましょう、たいていは砂を入れたバケツか袋が用意されているはずです。
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ラウンドの後に練習を
十分な予備練習をしてからラウンドし、ラウンドをしてからまた反省と確認の練習。こうしてはじめて、充実したゴルフの休日が過ごせます。
交通事情などの理由のせいか、ラウンド後に練習場で時間を過ごす人は非常に少ないです。ラウンド後の練習は技術向上にたいへん有益なのに・・・
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