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ショット能力よりラウンド能力を身につけよう “ゴルフマナーの基本”

ゴルフをはじめて数ラウンド重ねてくると、もっといいスコアで回りたい。と誰もが少なからず感じると思います。そんな上達途上にあるゴルファーはもちろん、ラウンド経験豊富なゴルファーにも習得して頂きたいのは、ショット能力よりもまずはラウンド能力です。

下手だから迷惑をかける、とよく言ったり聞いたりしますが、ゴルフは下手な人と上手な人が一緒に回っても楽しめ、しかもハンディキャップをつけて対戦競技をすることができる数少ないスポーツで、それがゴルフの魅力でもあります。

迷惑になるのは、スコアが悪いとか空振りしちゃうとか、ダフってばかりとかショット能力の低さでは決してありません。いいスコアで回れる上級者でも、そこそこのスコアで楽しんでるベテランゴルファーでも迷惑な方は大勢います。

段取りの悪さ、気づきのなさ、動きの鈍さ、つまりこれらのラウンド能力の低さが迷惑に繋がるのです。

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ゴルフのショットは1回がわずか数秒の運動でしかありません。ショット下手で、たとえ打つ回数が多くても、ショットに要する時間などしれています。チョロしたための時間など、次のショットまでの動き方ひとつで簡単に取り戻せます。

ゴルフ場にはよく「プレーを速く」と書いてありますが、「ショットはゆっくり」「ラウンドは速く」の意味と心得ておきましょう。

ラウンド下手が困るのは、いっしょに回る人を待たせ、プレーのテンポを狂わせ、後続の組を待たせ、いっしょの組の人をハラハラさせ、後ろのそのまた後ろの組の人たちを待たせて、順々にコースの中の人たちを待たせるなど、迷惑がはかり知れなく広がっていくからです。

ショット能力には、その人の体力、運動神経、練習力などが表れますが、ラウンド能力には人格、知力、生活力など人間としての中身が表れます。

自分たちのラウンド能力を知るためには、朝の第一組目の予約をとってスタートしてみるとよくわかります。前がいないから、待たされることなく自分たちのラウンドの所要時間の正味を計ることができます。しかも、その時間内にどれだけ数多くのコース上の修復、美化の努めができるかをも問われます。

ラウンド能力3つの基本

スピーディーラウンド・プレーファーストといっても、駆け足で回り、ラインも読まずにパッティングをするというのではありません。ビギナーも交えたアベレージゴルファーが4人で、時にはOBも出し、スリーパットをしたとしても、次の3つの基本ができれば、ハーフ2時間以内のラウンドはラクラク可能です。

①早歩き

②気配り・目配り

③手順・段取り

この3つがラウンド能力の基本となります。



さっさと歩く

1ラウンドのほとんどは歩行時間になります。だから遅延プレーの主な原因は遅い歩行にあります。

次打地点へさっさと歩く。球を打ったら急いでいく。ホールアウトしたら、さっさとグリーンから下りる。スコアカード記入は下りてからする。次のティインググランドにさっさと歩く。とくに次のホールのオナーをとったプレーヤーは遅れない、一番先にティに上がる。

多くのコースが「ハーフを2時間以内で」と呼び掛けています。平均的な難易度のコースを、1組目で、4人で回る場合、ハーフラウンド1時間45分以内を目標にしてもいいくらいです。それは次のように計算しています。

9ホールで3500ヤードとして3キロメートル。それを少しジグザグに歩いたとしておよそ4キロ。1キロを10分の速さで歩くと歩行の時間は40分。
ショットの前後の動作を1打20秒、4人のハーフの平均スコアを50として、4人×50打×20秒=4000秒=67分。

歩行の時間40分とショットの時間67分を足すと1時間47分です。

1キロを10分で歩くというペースは少し速めですが、ぶっ通しで歩くわけではなく、50回も止まっては歩き、歩いては止まる歩行なので、大人の健常者ならば常識的な速さです。また、歩行がエアロビクスとしての運動となるのに必要な速さとなります。



気を配り、目を配る

人のボールの行方には目を配りましょう。みんなで見て、覚えておきます。ボール探しはみんなで行いましょう。また、ボールがカート道路沿いに飛んだ人、前方へいちばん遠くへ飛んだ人はカートを移動させてから一緒に探しましょう。

ボールがグリーンに乗った人は、パターを持っていきましょう。ほかの人のパターも持っていきましょう。そうしようとしたときも同伴者のプレーには気を配り、バンカーにつかまった人がいたら、その人のサンドウェッジも抜いていきましょう。

誰かのバンカーショットがグリーンをオーバーしたら、すでにグリーンに乗っている人が、バンカーならしを代わってあげましょう。全員がグリーンに乗ったら、いちばん遠い人はすみやかにパッティングの用意にかかりましょう。いちばん近い人は旗竿を抜き、パッティングを終えた人は旗竿を拾いあげて持ちましょう。

コチラの記事も参考に⇒バンカーへの入り方・出方 “ゴルフマナーの基本”



手順を間違えないように

バンカーショットをしてからバンカーレーキを取りにいく。ではなく、あらかじめレーキを取り寄せ、持ってバンカーに入りましょう。次打地点でクラブを取り換えに戻らないように、前後の番手のクラブも持っていきましょう。

グリーン上で自分の番になってからラインを読む。ではなく、グリーンに上がっていくときに、自分の番になる前に読んでおきましょう。

みんなが順々にすみやかにアドレスに入ってプレーしましょう。自分の番がくる前に距離の計算、クラブの選択などをすませ、至近のポジションに立って自分の順番を待ちましょう。

ティインググラウンドでは打てる人から打ちましょう。また、逆オナー法で打ち始めましょう。次の打順の人が用意できていないのなら、別な人が先に打ちましょう。

コチラの記事も参考に⇒スマートゴルファーの打順の決め方 “ゴルフマナーの基本”



ムダな動作をなくす

拭いてもらう必要のないボールをキャディに拭かせたり、自分で拭くことはやめる。人のパッティングラインの邪魔でないかぎり、ボールはマークせず置いておきましょう。ワンクラブ以内のショートパットはいちいちマークしないで、続けてパッティングしてしまいましょう。

コチラの記事も参考に⇒グリーンへの上がり方下り方 “ゴルフマナーの基本”

ミスショットのときはあわてない。ミスショットは繰り返しやすいです。平常心を失ったままの打ち急ぎは、もうひとつのミスショットを生みます。乱れたとき、続けてプレーするときは、ひと呼吸入れる余裕が大事です。ひと呼吸入れたからといって、たいした時間がかかるわけではありません。ゆっくり打ち、打ったら急ぐ!ですよ。



パスのすすめ

ほとんどのゴルファーは、ゴルフ規則第1章にある勧告規定

前を空けずに適切なペースでプレー

 前の組に遅れないようについて行くことはその組全体の責任である。もし前の組との間隔が完全に1ホール空き、後続の組をも待たせているときは、後続の組が何人組であろうと、その組に先にプレーして行くように声を掛けるべきである。
 前の組との間隔が完全に1ホールは空いていないが、後続の組の方が早くプレーできることが明らかな場合はその早い組に先にプレーして行くように声を掛けるべきである。


という方法に馴染んでいません。

ビギナーや高齢者のいる組で進行が遅れ、前があき、後続の組をたびたび待たせるようなことになった場合、パスしてもらう方法です。これはゴルフ独特の融通性、便宜性となります。

海外のコースでは、のんびり楽しみたい組や高齢者ペアの組が、後続の組をパスさせることはごくごく自然に行われています。自分たちの好ましいペースでラウンドしたいというエゴと、後続の組への思いやりとがうまくひとつになっているのです。

日本では、遅れることはキャディの引率能力の評価につながるからでしょう、キャディ自身がパスされることを嫌がります。セルフプレーのプレーヤーのほうもパスを追い越されるという負い目で不名誉なことと考えます。この考え方を改めなければならない時代だと思います。

今後はさらにビギナー比率が増え、高齢者など体力にハンディキャップのあるゴルファーが増え、2バックプレーが増え、セルフプレーが増える方向に間違いなくなるのですから、パスを自然でかつ合理的なラウンドの要領として採り入れていくことが望ましいです。



パスの際にはプレーヤー自身が「お先にどうぞ」あるいは「先にいってください」と挨拶をしましょう。後続の組を何ホールか待たせ続けていたのなら「お待たせしました」のお詫びのひと言も忘れないようにしましょう。こうしたパスの挨拶によって名誉は回復できます。

一方、パスさせてもらったほうも、たとえさっきまではいら立っていたとしても、気持ちよく「お先に」「どうもありがとう」の挨拶をしていくべきです。

しかし、遅れている組にかぎり、そういう気は回りません。日本ではパスが浸透していないのでなおさらです。後続の組から「パスさせろ」とか「前の組遅いからなんとかしろ!」とスタート室に無線連絡が入る前に、ゴルフ場のマーシャルがスムーズにパスをできるよう声をかけて、パスの習慣を馴染ませていってほしいものです。


ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”



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