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グリーン上での歩き方 “ゴルフマナーの基本”

グリーンはそのコースの顔とも言えるほど大事な上に繊細でデリケートな部分です。そのグリーン上の歩き方について、ゴルフビギナーに限らず、経験者も理解していない方が多いので必ず習得してからコースに出ましょう。ゴルフシューズはふつうの靴とは違って、スパイクによってグリーン面を傷つけやすいのです。

昨今のベント&サンドグリーンの表面は、技術の進歩によって繊細な整備が可能になってクォリティが著しく向上しています。そのかわりプレーヤーのちょっとした不注意な動作で損傷しやすくもなりました。ボールマーク(落下跡)の修復はもちろん、旗竿、アプローチクラブ、雨傘などの扱いも丁寧を極めなければいけませんが、もっとも傷つけやすく、もっとも気をつけなければならないのは、スパイクシューズでの歩き方です。

グリーン

スパイクシューズでの歩き方の基本

①引きずらないこと。スパイクシューズでの引っ掻き傷はボールマークのように、すぐに消すことはできません。

②蹴り上げないこと。これはスパイクマークを作らないためです。残されたスパイクマークは自分のパッティングライン上にあっても、押さえつけて平らにすることはできません。(ゴルフ規則16-1c)

引きずらない、蹴り上げないスパイク歩行のためには、

③グリーン面との離着時には、シューズを上下動させるように運ぶこと。

④走ったり飛び跳ねたりしないこと。グリーン面が特別にデリケートなところであるという緊張感を忘れないこと。

⑤急に向きを変えないこと。足をよじることによって、スパイクで蹴り上げてしまいます。

⑥努めて振り返ること。自分の歩行した線上に不始末がないかを確認する習慣を身につけること。



スパイクシューズの歩行練習

ビギナーをコースへ誘い、連れていく人は、その責任において、グリーン上での歩き方を必ず教えましょう。練習グリーンはそのためにもあります。また、ビギナーでなくても、仲間同士でお互いの歩き方とその正否をチェックしてみましょう。

①練習グリーンへいく(高麗・ベントの2グリーンの場合はベントのほうへ)。練習中の人の邪魔にならず、スパイクマークのない端のほうを使います。

②7・8メートルのパッティングをしてみます。

③早足でボールを取りにいき、拾います。

④拾い上げたら振り向いて、スパイクの跡がどれほどついたかを見てみます。

⑤次に、グリーン上にボールを置き、それをカップの中のボールとみなして、ホールに向かってボールを拾い上げ、後ずさりしてシューズの跡を見てみます。

⑥今度は、踏み込んでボールを拾い上げ、踏み込んだ足(たいていの人は右足)の側の真横(つまり直角に右)に向かって離れ、シューズの跡を見てみます。

⑦さらに、三番目は踏み込んでボールを拾い上げたら、カップがあるつもりの場所をまたいでいき、振り返って、踏み込んだ方のシューズの跡を見てみます。



どうでしょうか?メタルスパイクの場合でも、蹴り上げた跡が、⑤にはなく、⑥と⑦にはあるはずです。つまりボールを拾ったら1・2歩は後ずさりすべきなのです。

こうした実験的な、実証的な歩き方トレーニングの必要性は、メタルスパイクシューズ使用者に限ったことではありません。急速に普及しているノンメタルのソフトスパイクシューズでも、スパイクレスシューズでも、なんらかの突起物が施されているわけですから、グリーン面に当然障害を与えることになります。

練習グリーンで試しに踏み込んだほうの足に体重をかけたら、そのシューズの下で柔らかいグリーンが一時的にどのくらい凹むものかを、見て知るといいです。普段の実践の中ではなかなか気づくことはできません。しかし、よく見るとその凹みは、カップの近くでボールの転がりを左右するには十分な障害だということを教えられるはずです。



人のラインを踏んではいけない

失礼です。人のラインは人のもの(エリアの一時的優先使用権)。そこにできたスパイクマークは、どんな小さなものでもそのラインを使う人にとってはプレーの邪魔になります。

本来スパイクマークはホールアウトするまで修復することはできませんが、ゴルフ規則では

質問:相手や同伴競技者(またはそのキャディー)が偶々プレーヤーのパットの線を踏んで傷つけた場合は、どのように裁定すべきか。

回答:罰はない。そのホールのプレーに影響を及ぼす意図を持って物理的条件が変えられたわけではないので規則1-2は適用されない。
公正の理念(規則1-4)に従って、プレーヤーはパットの線を元の状態に修復してもらうことができる。ライとパットの線については、プレーヤーは、自分の球が止まった時点の状態でプレーすることが認められている。パットの線は誰が修復しても構わない。
パットの線を修復することが不可能な場合は、プレーヤーが委員会に救済を認めるように求めても妥当と言えるだろう。損傷がひどい場合には、委員会はその区域を修理地と宣言することができる。その場合、競技者は規則25-1b(iii)に基づいて救済を受けることができる。


とされており、自分のボールがグリーンに乗った後に、同伴者などが誤ってつけたスパイク・マークについては直すことができると言う例外規定のルールもあります。



しかし、同伴者にラインを踏まれたからと言ってその度修復していれば時間がかかります。また、修復も面倒ですし、同伴者との関係がギクシャクするのもあれだからと「いいよいいよ、気にしないで」と言ってそのままパッティングする方がほとんどだと思います。ですが、スパイクマークはパッティングに十分影響を与えることは前述したとおりです。

グリーンに乗ったらまずはじめに、ほかの人のボールやボールマーカーの位置を目で確かめましょう。

踏まない歩幅のつもりでも、人のラインはまたぐべきではありません。その人の想定するラインをスパイクで踏みつける恐れがあります。どちら側へどのくらい切れるラインか、それはパッティングをする本人が決めることです。

またがないために、ほかのプレーヤーのボールやボールマーカーの外側まで遠回りして移動をしましょう。プレー進行上やむを得ずまたぐ場合には、言葉か仕草で「失礼、またぎます」の断りをいれ「どうぞ」の承諾を確認してから、そっとまたぎましょう。

ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”



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