アドレスを変えるだけで2種類のバンカーに対応できる
- 2017/08/14
- 15:40

Photo by Stanley Chou/Getty Images
バンカーにはグリーン周りを取り囲む「ガードバンカー」と、フェアウェイの端寄りに配置された「フェアウェイバンカー」があります。
ガードバンカーの場合は、ボールを直接ヒットしないで、手前をダフらせて打ちます。「ダフらせる」というと語弊があるかもしれませんが、サンドウェッジのバンスを使って、砂を前に飛ばすつもりでボールを横から払い打つことで、上手にダフらせることができるのです。
しかし、フェアウェイバンカーから打つときに、手前をダフらせてはキャリーが著しく低下してしまいます。グリーンに届かないまでも、なるべくグリーンに近づけたいわけですから、この場合、ダフリはタブーとなります。なるべく砂を取らないためには、むしろハーフトップ気味に打つのがポイントです。
それぞれのバンカーのアゴの高さなどによって一概には言えませんが、ガードバンカーは「ダフリはOK」ですが「トップはダメ」。フェアウェイバンカーは「ダフリがダメ」で「トップはOK」というわけです。
2種類のバンカーはアドレスを変えるだけでOK!
同じ砂の上で打つのに、かたやダフリはOK、かたやトップがOKだなんて、どう打ち分けたらいいかわからないと頭が混乱しそうですが、タネあかしは簡単です。
ガードバンカーではサンドウェッジを使うのが基本ですが、ポイントはグリップエンドがお腹の中心を指すように、両手を体の中央にセットして構えることです。正面からは両腕とクラブが、大文字の「Y字」に見えるアドレスです。
両手を左もものほうに近づけてハンドファーストに構えるほど、ダウンスイングの軌道が鋭角になり、フェースの刃から砂に潜りやすくなり、ダフることもありますが、トップが生じやすくなります。
上手にダフリたければ、必ず「Y字」に構えましょう。実際に試してみるとわかりますが、両手を右モモのほうに近づけてハンドレートに構えるほど、ボールをクリーンに打ちたくても絶対に打てません。フェースの刃よりもバンスが先に砂につくため、ダフりにしかならないのです。両手の位置を自分なりに微調整して、上手にダフれると感じられるポジションを探してみるといいと思います。
一方のフェアウェイバンカーの場合は、ダフリにしかならない「Y字」のアドレスはまったく逆効果です。
グリーンまでの残り距離に応じて使うクラブを決めますが、ポイントは左腕とクラブが一直線となるように構えることです。両手が左モモの前となり、正面から両腕とクラブが、小文字の「y字」に見えるようなアドレスです。
ダフリを徹底防止し、ハーフトップ気味にとらえるためにもクラブを短く持ち、ボールを通常より1個分内側にセットしましょう。こうするとボールを上から鋭角にヒットでき、フェースの刃をボールの赤道よりも少し下に当てやすくなります。
ガードバンカーでは自然にダフれる「Y字」に、フェアウェイバンカーではハーフトップが打ちやすい「y字」に構えればイメージ通りの球が打てることを頭に入れておきましょう。難しく考えなくても、アドレスを変えるだけで、2種類のバンカーに対応することができます。
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