なぜプロのアプローチは寄るのか
- 2018/07/25
- 13:53

ピンまであと30ヤード。ここはワンピン以内に寄せて楽々パーセーブ。
なんて場面で『ザックリ』やっちゃう人、多いですよね。
そんな経験ばかり繰り返していると、本来は一番やさしいクラブなのにもかかわらず、ウェッジを使うのが怖くなってしまい、仕方なく9番アイアンなどで転がしたりしている人いませんか?
確かにロフトの立っているクラブを使用すれば、ダフッてしまうリスクは減るかもしれませんが、そのままではアプローチのバリエーションも増えずにいつまでたっても上達は望めません。
なぜアプローチがダフりやすいのか
なぜアプローチがダフりやすいかというと、力を加減してしまうからなんです。
フルショットのダフりというのは基本的にはほとんどありませんよね。
ダフる時というのはフルショット出来ない距離。
たとえば30ヤードとか50ヤードといった状況です。
フルショットしたら80ヤード飛んでしまうから、ダウンスイングで力を加減してクラブヘッドを減速させ距離を調整しよう。
っというゴルフスイングの中でもっとも難しく、やってはいけないことをやるからダフるんです。
ではどうやって30ヤードのアプローチを覚えればいいかというと、30ヤードしか飛ばないバックスイングからフルショットで打ってくればいいんです。
フルショットではなく肩まであげるバックスイング。
腰の高さまで腕を上げる。クラブを腰の高さまで上げる。などなど自分なりの基準を見つけて、バックスイングの位置によって距離を打ち分けます。
その時に必ずクラブを通常のショットと同様に加速させるんです。
クラブというのは必ずボールに対して加速した状態で当たるというのが大前提であり、それはアプローチも例外ではありません。
ですからクラブを加速させてください。
そうすればミスショットにはなりません。
逆に減速してしまうとミスの可能性が高くなるわけです。
アプローチでもクラブを加速させることを忘れてはいけません。
アプローチのバリエーションを増やそう
距離の打ち分けに関して言うと、サンドウェッジで30ヤードの打ち方を覚えたら、クラブだけを変えて同じ打ち方で打ってみてください。
9番アイアンだと強い球で低く出るし、ピッチングウェッジならサンドウェッジよりも少しランが伸びます。
クラブを変えることでキャリーとランがどう変わるかを覚えておき、状況に応じて使い分けることが大事です。
打ち方を変えることは難しいですが、クラブを変えるだけで30ヤードが40ヤードにも50ヤードにもなります。
またフェースの開きだけを変えて距離を打ち分ける方法もあります。
サンドウェッジのフルショットで少しフェースを開けば80ヤードが70ヤードになるし、30ヤードが25ヤードにもなります。
※あくまで距離は目安です。それぞれのフルショットの飛距離をまず把握し、それに応じて変わります。
このフェースを開くだけの方法もスイングは変えずに距離を変えることができます。
振り幅を変えるよりもフェースを開く方が簡単。っという方もいると思います。
どちらか自分に合う方法を選択。
もしくはその状況に応じて使い分けていく。
さらには両方をうまく組合せていけるようになれればといいですね。
またアプローチを寄せるために大事な事は、距離は同じ30ヤードでも状況によってはワンパターンのアプローチでは寄らない、ということです。
目の前にバンカーがあれば越えなければならないから高い球が必要になります。
グリーンが硬くて速ければランが出ますし、軟らかかったり遅かったりするとランが出ません。
つまりボールを受け止めてくれるグリーンのスペックやグリーンまでの状況が変わることで、アプローチも変えていかなければならないということです。
こうした観察も含め、しっかりとした技術とバリエーションがあるからプロのアプローチはピンに寄るんですね。
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