残り距離の測り方 “ゴルフマナーの基本”
- 2017/07/22
- 15:19
ピンまでの距離は、歩測と目測と、表示距離の加減算で測ることができます。歩測は歩数で測りますが、成人男性では1歩1ヤードを目安にしている人が多いです。もちろん体格によって違うので、あなたの歩幅だと何歩で10ヤードかを知っておきましょう。
ちなみに1ヤードは「0.9144メートル」です。およそ90センチと覚えておけばいいですね。
目測はヤーデージ表示をよりどころに、視野に10ヤード単位の目測尺を想定し、ボールとの間隔を測ります。今はルール改正もあり、距離測定器の使用がローカルルールで認められれば使用できる時代になりました。しかし目測能力はゴルフにとっても大切なもの。努めて訓練すれば経験を積むほどに養われます。

グリーンまたはピンまでのヤーデージは、ふつう杭や植木のヤーデージ表示を、ホールの右か左のサイドの100ヤード地点と150ヤード地点、コースによってはパー5ホールで200ヤード地点に設置しています。
ヤーデージ表示はもともと、グリーン手前のエッジまでの距離を表すものですが、日本のコースではグリーンセンターまでの距離を示す方式が多くなっています。初めてプレーするコースでは、いずれの表示かをスターティングホールでキャディに確かめておきましょう。セルフプレーの場合は、カートに備え付けのコースガイドで確認するか、スタート前にコースのスタッフに確認しておきましょう。
日本のコースに、不正確なヤーデージ表示が非常に多いのはどうしたことでしょうか。疑わしく見えるだけでなく、キャディがヤーデージ表示と実測値との違いを明言するホールが、一流といわれるようなコースにも少なくないです。実際に150の表示杭から100の表示杭までを歩測すると、ホールによってまちまちであったりもします。
こうしたことは、もしゴルフ場の品質検査というものがあれば、不良施設として烙印を押されるはずです。ゴルフ場関係者の方がもし見てくれているのならば、ぜひ見直して頂きたいものです。
海外のコースは土中の散水施設が行き届いているため、フェアウェイにスプリンクラーの口が多く、その蓋にことごとく1ヤード単位の数字表記が記してあります。セルフでプレーする上でのサービスとして大変役に立ちます。日本のコースでもこのサービスを採り入れたコースが増えつつあるのは、歓迎すべき傾向ですね。
ボールからピンまでの距離は、ボール位置とヤーデージとの差と、グリーンセンターとピン位置との差を加減すれば計算できます。
しかし、グリーンは真ん丸ではありません。しかもうねっているために、グリーンセンターとピン位置との距離は目測しにくいです。
また、打ち上げでグリーン面がまったく見えないことも少なくありません。その場合は旗竿の見える度合いで奥行きを想像しなければいけませんが、海外のコースや外国人設計家の手によるコースには、打ち上げでとくに奥に長いグリーンの場合はレギュラーサイズよりも長い旗竿を使うこともよくあるので要注意です。
ピン位置がグリーンセンターに対して、それよりも手前か奥かを知るには、以下5つの方法があります。
①ピンポジション(ピンプレースメント)シートを見る。
18ホールのピンポジションエリアを数通りのローテーションに決め、このシートをカートに添えるコースが増えて来ています。またカートにナビを備え付けピンポジションを確認できるコースもあります。
②旗竿を使った表示を見る。
旗竿の中間に目立つ球をつけて、その球が上にあるほどピンが奥、下ほど手前という表示システムもあります。打ち上げのホールにこれを採用しているコースが多いです。
③キャディに尋ねる
①と②のようなコース側が提供する情報のほかに、キャディからはさらに詳しい情報と戦略上のアドバイスがなければなりません。たとえば、グリーン上のアンジュレーションや芝目の強さなどを教え、だからどうショットしたほうがよいと言い添えるものであるのが望ましいです。それが本来のキャディサービスのクオリティです。
④自分の目測能力と想像力を働かせて探る。
たとえば、グリーン左右のエリアの地形を見たり、前の組のピンを立てた人が何歩かけてグリーンの奥に出たかを見て、推測するなどの方法もあります。
ひとつのホールは、短編推理小説に似ています。コース上の謎をいかに嗅ぎわけ、散在するヒントにいかに気づくか、こうした推理を楽しまない手はありません。ゴルフが知的ゲームだと言われる所以でもあります。とくにアマチュアの場合は、これをひとりで読んで楽しむところがゴルフの愉快なところです。いちいちキャディに聞いたり、教えられたりするのは、推理小説を後ろから読んでいるようなものです。
こうしたプレー上の目測能力や想像力こそは、個人競技者たるあなたに求められるもっとも魅力的な能力です。
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ちなみに1ヤードは「0.9144メートル」です。およそ90センチと覚えておけばいいですね。
目測はヤーデージ表示をよりどころに、視野に10ヤード単位の目測尺を想定し、ボールとの間隔を測ります。今はルール改正もあり、距離測定器の使用がローカルルールで認められれば使用できる時代になりました。しかし目測能力はゴルフにとっても大切なもの。努めて訓練すれば経験を積むほどに養われます。

ヤーデージ表示の読み方
グリーンまたはピンまでのヤーデージは、ふつう杭や植木のヤーデージ表示を、ホールの右か左のサイドの100ヤード地点と150ヤード地点、コースによってはパー5ホールで200ヤード地点に設置しています。
ヤーデージ表示はもともと、グリーン手前のエッジまでの距離を表すものですが、日本のコースではグリーンセンターまでの距離を示す方式が多くなっています。初めてプレーするコースでは、いずれの表示かをスターティングホールでキャディに確かめておきましょう。セルフプレーの場合は、カートに備え付けのコースガイドで確認するか、スタート前にコースのスタッフに確認しておきましょう。
ヤーデージ表示は本当に正確?
日本のコースに、不正確なヤーデージ表示が非常に多いのはどうしたことでしょうか。疑わしく見えるだけでなく、キャディがヤーデージ表示と実測値との違いを明言するホールが、一流といわれるようなコースにも少なくないです。実際に150の表示杭から100の表示杭までを歩測すると、ホールによってまちまちであったりもします。
こうしたことは、もしゴルフ場の品質検査というものがあれば、不良施設として烙印を押されるはずです。ゴルフ場関係者の方がもし見てくれているのならば、ぜひ見直して頂きたいものです。
海外のコースは土中の散水施設が行き届いているため、フェアウェイにスプリンクラーの口が多く、その蓋にことごとく1ヤード単位の数字表記が記してあります。セルフでプレーする上でのサービスとして大変役に立ちます。日本のコースでもこのサービスを採り入れたコースが増えつつあるのは、歓迎すべき傾向ですね。
残り距離の計算方法
ボールからピンまでの距離は、ボール位置とヤーデージとの差と、グリーンセンターとピン位置との差を加減すれば計算できます。
しかし、グリーンは真ん丸ではありません。しかもうねっているために、グリーンセンターとピン位置との距離は目測しにくいです。
また、打ち上げでグリーン面がまったく見えないことも少なくありません。その場合は旗竿の見える度合いで奥行きを想像しなければいけませんが、海外のコースや外国人設計家の手によるコースには、打ち上げでとくに奥に長いグリーンの場合はレギュラーサイズよりも長い旗竿を使うこともよくあるので要注意です。
ピンポジションを知る方法
ピン位置がグリーンセンターに対して、それよりも手前か奥かを知るには、以下5つの方法があります。
①ピンポジション(ピンプレースメント)シートを見る。
18ホールのピンポジションエリアを数通りのローテーションに決め、このシートをカートに添えるコースが増えて来ています。またカートにナビを備え付けピンポジションを確認できるコースもあります。
②旗竿を使った表示を見る。
旗竿の中間に目立つ球をつけて、その球が上にあるほどピンが奥、下ほど手前という表示システムもあります。打ち上げのホールにこれを採用しているコースが多いです。
③キャディに尋ねる
①と②のようなコース側が提供する情報のほかに、キャディからはさらに詳しい情報と戦略上のアドバイスがなければなりません。たとえば、グリーン上のアンジュレーションや芝目の強さなどを教え、だからどうショットしたほうがよいと言い添えるものであるのが望ましいです。それが本来のキャディサービスのクオリティです。
④自分の目測能力と想像力を働かせて探る。
たとえば、グリーン左右のエリアの地形を見たり、前の組のピンを立てた人が何歩かけてグリーンの奥に出たかを見て、推測するなどの方法もあります。
ひとつのホールは、短編推理小説に似ています。コース上の謎をいかに嗅ぎわけ、散在するヒントにいかに気づくか、こうした推理を楽しまない手はありません。ゴルフが知的ゲームだと言われる所以でもあります。とくにアマチュアの場合は、これをひとりで読んで楽しむところがゴルフの愉快なところです。いちいちキャディに聞いたり、教えられたりするのは、推理小説を後ろから読んでいるようなものです。
こうしたプレー上の目測能力や想像力こそは、個人競技者たるあなたに求められるもっとも魅力的な能力です。
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