次打地点へのスマートな歩き方 “ゴルフマナーの基本”
- 2017/07/20
- 15:39
ゴルフは9割以上が歩行運動になります。エネルギーの消耗量からみても、ゴルフは歩く運動といえるでしょう。
1ラウンド中、クラブを振る運動は素振りを数えてもせいぜい200回程度。そのクラブを振る運動は全部足しても10分にも満たないと思われます。これ以外の時間は歩いているか立っているか、セルフカートのプレーならばカートに乗っている時間になります。

運動としてゴルフをするためには、まず歩行姿勢を整えて、しっかりとした足運びを心掛けたいものです。
無理のない範囲で胸をはり、あごをひき、背筋をのばし、頭を脊髄の真上に乗せるイメージです。そして、鼻から大きく息を吸って、口から静かに長く吐きます。少し大きめの歩幅で、速めの歩調で、その歩幅と歩調をできるかぎり一定に保って、スパイクシューズの裏で地面をしっかりと意識して、踏みしめながら歩くのが模範とされます。
専門家がよく言う目安をゴルフに当てはめてみると「1分間に100ヤード」となります。平均的な体格の一般男子の場合、10ヤードは12歩、100ヤードは120歩となるので、100ヤードを1分で歩くということは、60秒で120歩、1秒ごとに2歩ということになります。これがしっかり歩く運動の基準になります。
こうして初めてただの歩行が運動目的のウォーキングとなり、呼吸器官、循環器官のためになり、腹筋、背筋、足腰を鍛えるものとなります。エネルギーがしっかり燃え、冬でも2、3ホール目にはセーターの内側で体温が上がってくるのが自覚できることでしょう。
最近はセルフカートプレーが多くなり歩く機会が減ってますが、健康のためにも積極的に歩くゴルフをしたいものです。
ショットをすませたプレーヤーには、それぞれに「らしい」歩き方があります。フェアウェイにボールを飛ばした人なら、悠然とまっすぐいくのがその人らしい歩き方。林の中や崖下のほうへ向かう人なら、手ぶらではなく、しかるべきクラブを持って、早足か小走りでいくのがその人らしい歩き方となります。
こうした「らしい」動きは、後ろの組の目にも自然なものに映ります。ゴルフコースでは、プレーヤーたちは順々に前を向いてプレーします。ということは、後ろの組に見られながらプレーしていることを心得ておきましょう。
あなたがテキパキとした動作、ムダのない歩き方をしていれば、たとえ後ろの組を待たせることがあっても「前の組は一生懸命やっている」と見てくれ、「待たされる原因は前の組ではなくて、もうひとつ前の組にあるらしい」とも理解してくれます。なので、だらしなく歩くのはソンになります。ミスショットした照れ隠しやまぐれ当たりの嬉しさでおどけた仕草を見せるのは、後ろの組の人の目にはよく映りません。
ティショットでボールがラフや林の中に消えたときには、目印となる杭や特徴のある木を覚えて、ボールが消えた地点に向かってティグラウンドから直線的に歩いていくといいです。蛇行するとわからなくなるので、ティグラウンドを離れるときから次打のためのクラブも持っていきましょう。
ボールがフェアウェイに飛んだ場合でも、次打地点とキャディカートの進路との関係を見定めなければいけません。キャディカートの進路から離れる場合は、次打に必要なクラブを手に持っていく必要があります。
キャディ付の場合、日本のゴルフ場では、通常4人のプレーヤーに対して1人のキャディがつきます。キャディカートがたとえフェアウェイに入ってくる場合でも、ボールの散らばりようでしばしばキャディカートと離れてしまうこともあります。カート道路や電磁誘導などのオートレールで走路制限つきのコースならなおさら、プレーヤーはクラブから離れることが多くなります。
①次打に必要なクラブを選ぶためには、次打地点の最寄りのヤーデージの杭や木を見て、さらに打ち上げか打ち下ろしかの地形を加味するなどして、残りの距離を割り出し、長短3番手ほど揃えていけば、たいていは足りるはずです。
②ライに対応するクラブを選ぶことも大切です。実際にいってみるとライがよくない、ということはあり得ます。パー5ホールの第2打なら普通はフェアウェイウッドでよいのですが、アイアンも用意していくほうが賢明です。ボールがラフへ飛んで消えたのなら1番手上か、沈み具合を考慮すれば1番手ロフトの寝たアイアンクラブの用意も必要になります。
③脱出に必要なクラブの用意には想像力も必要になります。林の中、隣のホール、崖の下などへボールが飛んだ時こそ、想像力を働かせることが重要になります。林の中から横へ出すだけという場合、ピッチングウェッジなどを持っていく人が多いですが、実際は、木の枝の下を低く出さなければならなくなるので、ロフトの立ったクラブも必要になります。
④アプローチのために用意するクラブはだいたい3本。ボールがグリーンのそばまでいった場合は、ボールのライやカップの位置によって、上げて止めるウェッジと、転がして寄せるランニング用のクラブと、そしてパター、この3本を持っていけば万全です。グリーン面が見えない打ち上げホールでは、オンしたように見えても、オーバーしている可能性も少なくないです。パターのほかにアプローチクラブも携帯していくのが賢明です。キャディに聞いたり、コースレイアウトを見て、奥にバンカーがあるようなら、サンドウェッジも必要になります。
【関連コンテンツ】
1ラウンド中、クラブを振る運動は素振りを数えてもせいぜい200回程度。そのクラブを振る運動は全部足しても10分にも満たないと思われます。これ以外の時間は歩いているか立っているか、セルフカートのプレーならばカートに乗っている時間になります。

しっかり立って、しっかりと歩こう
運動としてゴルフをするためには、まず歩行姿勢を整えて、しっかりとした足運びを心掛けたいものです。
無理のない範囲で胸をはり、あごをひき、背筋をのばし、頭を脊髄の真上に乗せるイメージです。そして、鼻から大きく息を吸って、口から静かに長く吐きます。少し大きめの歩幅で、速めの歩調で、その歩幅と歩調をできるかぎり一定に保って、スパイクシューズの裏で地面をしっかりと意識して、踏みしめながら歩くのが模範とされます。
専門家がよく言う目安をゴルフに当てはめてみると「1分間に100ヤード」となります。平均的な体格の一般男子の場合、10ヤードは12歩、100ヤードは120歩となるので、100ヤードを1分で歩くということは、60秒で120歩、1秒ごとに2歩ということになります。これがしっかり歩く運動の基準になります。
こうして初めてただの歩行が運動目的のウォーキングとなり、呼吸器官、循環器官のためになり、腹筋、背筋、足腰を鍛えるものとなります。エネルギーがしっかり燃え、冬でも2、3ホール目にはセーターの内側で体温が上がってくるのが自覚できることでしょう。
最近はセルフカートプレーが多くなり歩く機会が減ってますが、健康のためにも積極的に歩くゴルフをしたいものです。
人それぞれの「らしい」歩き方
ショットをすませたプレーヤーには、それぞれに「らしい」歩き方があります。フェアウェイにボールを飛ばした人なら、悠然とまっすぐいくのがその人らしい歩き方。林の中や崖下のほうへ向かう人なら、手ぶらではなく、しかるべきクラブを持って、早足か小走りでいくのがその人らしい歩き方となります。
こうした「らしい」動きは、後ろの組の目にも自然なものに映ります。ゴルフコースでは、プレーヤーたちは順々に前を向いてプレーします。ということは、後ろの組に見られながらプレーしていることを心得ておきましょう。
あなたがテキパキとした動作、ムダのない歩き方をしていれば、たとえ後ろの組を待たせることがあっても「前の組は一生懸命やっている」と見てくれ、「待たされる原因は前の組ではなくて、もうひとつ前の組にあるらしい」とも理解してくれます。なので、だらしなく歩くのはソンになります。ミスショットした照れ隠しやまぐれ当たりの嬉しさでおどけた仕草を見せるのは、後ろの組の人の目にはよく映りません。
ボールのある地点へいくコツ
ティショットでボールがラフや林の中に消えたときには、目印となる杭や特徴のある木を覚えて、ボールが消えた地点に向かってティグラウンドから直線的に歩いていくといいです。蛇行するとわからなくなるので、ティグラウンドを離れるときから次打のためのクラブも持っていきましょう。
ボールがフェアウェイに飛んだ場合でも、次打地点とキャディカートの進路との関係を見定めなければいけません。キャディカートの進路から離れる場合は、次打に必要なクラブを手に持っていく必要があります。
キャディ付の場合、日本のゴルフ場では、通常4人のプレーヤーに対して1人のキャディがつきます。キャディカートがたとえフェアウェイに入ってくる場合でも、ボールの散らばりようでしばしばキャディカートと離れてしまうこともあります。カート道路や電磁誘導などのオートレールで走路制限つきのコースならなおさら、プレーヤーはクラブから離れることが多くなります。
次打地点で必要なクラブの選び方
①次打に必要なクラブを選ぶためには、次打地点の最寄りのヤーデージの杭や木を見て、さらに打ち上げか打ち下ろしかの地形を加味するなどして、残りの距離を割り出し、長短3番手ほど揃えていけば、たいていは足りるはずです。
②ライに対応するクラブを選ぶことも大切です。実際にいってみるとライがよくない、ということはあり得ます。パー5ホールの第2打なら普通はフェアウェイウッドでよいのですが、アイアンも用意していくほうが賢明です。ボールがラフへ飛んで消えたのなら1番手上か、沈み具合を考慮すれば1番手ロフトの寝たアイアンクラブの用意も必要になります。
③脱出に必要なクラブの用意には想像力も必要になります。林の中、隣のホール、崖の下などへボールが飛んだ時こそ、想像力を働かせることが重要になります。林の中から横へ出すだけという場合、ピッチングウェッジなどを持っていく人が多いですが、実際は、木の枝の下を低く出さなければならなくなるので、ロフトの立ったクラブも必要になります。
④アプローチのために用意するクラブはだいたい3本。ボールがグリーンのそばまでいった場合は、ボールのライやカップの位置によって、上げて止めるウェッジと、転がして寄せるランニング用のクラブと、そしてパター、この3本を持っていけば万全です。グリーン面が見えない打ち上げホールでは、オンしたように見えても、オーバーしている可能性も少なくないです。パターのほかにアプローチクラブも携帯していくのが賢明です。キャディに聞いたり、コースレイアウトを見て、奥にバンカーがあるようなら、サンドウェッジも必要になります。
ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”
【関連コンテンツ】