ゴルフはミスのゲーム ゲームプランを練りに練って楽しもう!
- 2017/07/14
- 14:19

ラウンド中にミスショットを繰り返しては、首を傾げつつ、ああでもない、こうでもないと、クラブを振る仕草を繰り返しているゴルファーを多く見かけます。自分のスイングチェックに余念がないわけです。
先日アップした記事コチラの記事【ラウンド中にミスショットが出た時の対処法】でもお話ししましたが、ミスショットの原因はスイングのエラーよりも、「アライメント(目標設定)の間違い」や「クラブ選択のミス」が大半ですから、スイングを気にしても仕方ありません。コースはスイングチェックの場ではないのです。
また、OBや池、バンカーなどのハザードに打ち込んだり、林や傾斜地のある場所までボールを大きく曲げたりするのは、コースマネジメントに無理があるからではないでしょうか。
ゴルフはミスのゲームですから、ミスが発生するのは当たり前です。自分のミスを容認して、OBや池などのハザードを回避しながらショットを繋げていく「リスクマネジメント」の考え方が重要なのです。
会社でも仕事のできる人は「危機管理」に長けている人です。無駄や無理の多い人は効率が上がらないばかりか、会社に損害をもたらせてしまうことにもなりかねません。
ゴルフも同様です。「いかにリスクを回避して、スコアの無駄を省き、いかに少ないスコアで上がるか」を、もっともっと考えてほしいのです。
ゴルフというゲームを心から楽しむ精神を持てば、スイングをどうこうしようとするよりも、「ゲームプランをどう立てようか」と、自分で知恵をめぐらせるようになります。スコアアップのキッカケがつかめ、どんどん上達していきますよ。
スタート前の練習では、スイングチェックをしない
スタート前のゴルフレンジで練習しているとき、調子が悪いからとスイングチェックを始める人も多くいますが、それも逆効果です。
スタート前の練習は、あくまでも「ウォーミングアップ」が目的です。ウェッジなど短いクラブで自分のリズムを意識しながらゆっくりとスイングし、体を入念にほぐします。こうしてスイング感覚をつかみながら、ウェッジと同じリズムで、ミドルアイアン1本、ウッド1本を打っておく程度で十分です。
スタート前からボールにきちんと当たらないのは、好スコアを期待して、練習からグッドショットを打とうとするからです。大抵の人は「真っ直ぐ飛ばそう」「距離を出そう」として、自分のリズムを忘れてしまっています。
リスクマネジメントには、それなりの準備も必要だ
私の知人で、とても発想力の豊かなシングルプレーヤーがいます。仮にAさんとしましょう。ハンディは0で、クラブチャンピオンになったこともある上手な人です。
Aさんはスタート前の練習は、6番アイアンが中心だそうです。「ドライバーとサンドウェッジのちょうど中間のクラブが6番アイアンだから」というのがその理由です。それもフルショットは1回もせずに、振り幅を少し抑えたスリークォーターショットで、方向性と距離感を整えるというのです。
そうは言っても、調子が良くない日だってあります。Aさんはその日の球筋を見て今日は当たりが薄いなとか、今日は球がつかまりすぎるななどを判断します。
6番アイアンで150ヤード飛ぶとしても、当たりが薄ければ「右曲がりでキャリーが10ヤードくらい減の球」となり、つかまりすぎる場合は「左曲がりでキャリーが10ヤードくらい増しの球」が多く出ます。
日本のコースは、受けグリーンが伝統的に多いですから、当たりが薄いとピンの右手前に止まりやすく、上りのフックラインが残ります。逆につかまりすぎたらピンの左奥に止まりやすいので、下りのスライスラインが残るわけです。
スタート前にはもちろんパットの練習もしますが、Aさんの場合、「ショットの当たりが薄い日は上りのフックライン」「つかまりすぎる日は下りのスライスライン」を重点的に練習するというのです。
コースマネジメントに向けての準備の抜かりなさに感心させられたものです。調子が悪くても、いかにスコアをまとめるかを心底楽しめるゴルファーの模範ですね。
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