スリクソンZ65シリーズアイアン3兄弟打ち比べ結果
- 2016/12/29
- 16:16
中上級者向けとして、歴代モデルが高い評価を受けているスリクソンのアイアン。
男女のツアープロにも使用者が多く、その機能は折り紙つきです。
最新モデルはプロの要望を取り入れて、フェース面を拡大しました。
さらに改良された「ツアーVTソール」がさまざまなライに対応してくれます。
軟鉄鍛造の『Z965』と『Z765』は操作性と軟らかな打感が特徴的です。
軟鉄鍛造ボディにクロムバナジウム鋼フェースの『Z565』はやさしさが加わったポケットキャビティタイプとなります。
発売したのは2016年9月、以前にもこちらの記事『松山英樹も悩ませる、スリクソンZシリーズアイアン3兄弟』にて紹介させて頂きましたが、今回は3種類とも試打することが出来ましたので、3兄弟を打ち比べた結果と共にそれぞれの特徴を紹介させて頂きます。


試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
主なスペック(5I)
操作性とやさしさを備えた、気持ちよく打てるマッスル
正直私のヘッドスピードでは、マッスルバックは選択肢から外してしまいそうですが、思っていた以上に上手く打てました。多少ボールが上がりづらいものの、十分に扱えます。芯のある打感が心地いいですね。見た目よりやさしく打感のよさも楽しめます。
また、フェースコントロールがしやすく、どこに当たっているかがダイレクトに感じやすいのがいいですね。カットされたソールは地面に刺さりにくく、上手く機能してくれます。3モデルの中では一番飛距離が安定しそうで、コントロールしやすく同じ距離をきっちり打てることが出来ます。
『Z965』が向いているゴルファーは
・マッスルバックを使いたいゴルファー
・打感の良さを好むギアマニア
・球筋を打ち分けたい上級者
などにおすすめです。

試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
主なスペック(5I)
操作しやすいハーフキャビティ、中上級者が満足する高い機能性
『Z965』と比べてそれほど許容性に大きな違いは感じませんが、ソール幅が広くてトップブレードに厚みがあるので、安心感のある形状です。3モデルとも前作からフェースのメッキが変わり、より構えやすくなっていて、強い球をイメージできる厚みのあるトップブレドに仕上がっています。
また、球筋のうちわけがしっかりできるのがいいハーフキャビティの条件ですが、フェードが常に打ちやすく、逆につかまりはそれほどでもありません。フェードボールが打ちやすいフックを嫌う中上級者向きといえますが、バンスがしっかりあり、ソールの当たりが強い方が好みの人にも向いてます。
『Z765』が向いているゴルファーは
・フェードで攻めたいゴルファー
・軟鉄鍛造の打感を好む人
・高さを出してグリーンに止めたい中上級者
などにおすすめです。

試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
主なスペック(5I)
ポケットキャビティがミスを軽減、細部までこだわった扱いやすさ
打球音は高めですが、自分で打っている分にはいい音で、軟鉄一体成型と遜色なく、細部まで計算されていると感じます。ミスの許容性が高く、かなり幅広いゴルファーが扱えそうです。それだけに人気も高いですね。
また、ボールが上がりやすく、打点のブレにも強い完成度の高いアイアンです。ダウンブローで打ち込んでも、払い打ちしてもソールが機能してくれて、やさしく扱えスコアをまとめられるアイアンです。ただしヘッドスピードが速いと、少し上がりすぎるかもしれません。
『Z565』が向いているゴルファーは
・オートマチックなアイアンが欲しい人
・飛距離も打感も求めるゴルファー
・競技で結果を出したい中上級者
などにおすすめです。
発売当初は上級者を中心に「Z765」が人気でしたが、10月以降は「Z565」が幅広い層に売れています。マッスルバックの「Z965」は全体の1割強ほどです。シャフトは、特注仕様ながら『NSプロ・モーダス3ツアー120』の人気が高く、これまで『NS980』『DG』の2強だったのが変わりつつあります。
形状の違いとして、ユーザーに合わせた微妙な“顔”の違いがあります。
シャープな『Z965』に対し、トップブレードが厚くなった『Z765』の方が安心感のある形状になっています。
『Z565』は少しグースを付けているので、ボールのつかまりをイメージしやすいヘッドです。
また、ソールに見えるお助け機能、強めのバンスが効いています。
狭いソール幅の『Z965』やや幅広の『Z765』は許容性向上のほか、低重心でボールが上がりやすい効果も期待できます。
『Z565』はソール前方に微妙なバンス角をつけて、入射角のブレにも対応しやすくしています。

3モデルとも完成度が高いですが、それぞれに特徴がはっきりとしています。弾道を操りやすい『Z965』。マイルドな打感で球持ちがよく、ミスの許容性もある『Z765』。ボールが上がりやすく、中上級者にも打ちやすく仕上がった『Z565』。アイアンにどんな機能を求めるかが決まれば、選ぶのは容易でしょう。
軟鉄鍛造アイアンは数多くありますが、『Z965』と『Z765』は最高レベルの打感の良さを味わえます。特に、『Z965』はヘッドが一回り大きくなったこともあり、やさしく仕上がったマッスルバックです。『Z565』は高強度のフェース素材を採用しているものの、打感・打球音ともに好印象で、他の2モデルにない卓越したやさしさがあります。どのモデルも強烈に飛ぶわけではありませんが、アイアンとしての機能を高次元に満たした快作と言えるでしょう。
結論としては、操作性と打感に優れた『Z965』と『Z765』やさしさを求めるなら許容性の『Z565』が賢い選択と言えます。
【関連コンテンツ】
男女のツアープロにも使用者が多く、その機能は折り紙つきです。
最新モデルはプロの要望を取り入れて、フェース面を拡大しました。
さらに改良された「ツアーVTソール」がさまざまなライに対応してくれます。
軟鉄鍛造の『Z965』と『Z765』は操作性と軟らかな打感が特徴的です。
軟鉄鍛造ボディにクロムバナジウム鋼フェースの『Z565』はやさしさが加わったポケットキャビティタイプとなります。
発売したのは2016年9月、以前にもこちらの記事『松山英樹も悩ませる、スリクソンZシリーズアイアン3兄弟』にて紹介させて頂きましたが、今回は3種類とも試打することが出来ましたので、3兄弟を打ち比べた結果と共にそれぞれの特徴を紹介させて頂きます。

スリクソンZ965アイアン スペック・試打結果・特徴

試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
飛距離 | 171ヤード |
ボール初速 | 48.7m/s |
バックスピン量 | 5176回転 |
打ち出し角 | 14.2度 |
主なスペック(5I)
ロフト角 | 26度 |
ライ角 | 61度 |
シャフト | DG DST |
フレックス | S200 |
長さ | 37.75インチ |
総重量 | 423グラム |
価格6本セット | 102,000円(税別) |
操作性とやさしさを備えた、気持ちよく打てるマッスル
正直私のヘッドスピードでは、マッスルバックは選択肢から外してしまいそうですが、思っていた以上に上手く打てました。多少ボールが上がりづらいものの、十分に扱えます。芯のある打感が心地いいですね。見た目よりやさしく打感のよさも楽しめます。
また、フェースコントロールがしやすく、どこに当たっているかがダイレクトに感じやすいのがいいですね。カットされたソールは地面に刺さりにくく、上手く機能してくれます。3モデルの中では一番飛距離が安定しそうで、コントロールしやすく同じ距離をきっちり打てることが出来ます。
『Z965』が向いているゴルファーは
・マッスルバックを使いたいゴルファー
・打感の良さを好むギアマニア
・球筋を打ち分けたい上級者
などにおすすめです。
スリクソンZ765アイアン スペック・試打結果・特徴

試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
飛距離 | 174ヤード |
ボール初速 | 50.7m/s |
バックスピン量 | 4950回転 |
打ち出し角 | 14.6度 |
主なスペック(5I)
ロフト角 | 25度 |
ライ角 | 61度 |
シャフト | DG DST |
フレックス | S200 |
長さ | 37.75インチ |
総重量 | 423グラム |
価格6本セット | 102,000円(税別) |
操作しやすいハーフキャビティ、中上級者が満足する高い機能性
『Z965』と比べてそれほど許容性に大きな違いは感じませんが、ソール幅が広くてトップブレードに厚みがあるので、安心感のある形状です。3モデルとも前作からフェースのメッキが変わり、より構えやすくなっていて、強い球をイメージできる厚みのあるトップブレドに仕上がっています。
また、球筋のうちわけがしっかりできるのがいいハーフキャビティの条件ですが、フェードが常に打ちやすく、逆につかまりはそれほどでもありません。フェードボールが打ちやすいフックを嫌う中上級者向きといえますが、バンスがしっかりあり、ソールの当たりが強い方が好みの人にも向いてます。
『Z765』が向いているゴルファーは
・フェードで攻めたいゴルファー
・軟鉄鍛造の打感を好む人
・高さを出してグリーンに止めたい中上級者
などにおすすめです。
スリクソンZ565アイアン スペック・試打結果・特徴

試打&計測クラブ 5I ドライバーのHSが42m/sの場合(5球打った平均値)
飛距離 | 181ヤード |
ボール初速 | 51.8m/s |
バックスピン量 | 4880回転 |
打ち出し角 | 15.3度 |
主なスペック(5I)
ロフト角 | 24度 |
ライ角 | 61度 |
シャフト | NSプロ980GH DST |
フレックス | S |
長さ | 38インチ |
総重量 | 413グラム |
価格6本セット | 102,000円(税別) |
ポケットキャビティがミスを軽減、細部までこだわった扱いやすさ
打球音は高めですが、自分で打っている分にはいい音で、軟鉄一体成型と遜色なく、細部まで計算されていると感じます。ミスの許容性が高く、かなり幅広いゴルファーが扱えそうです。それだけに人気も高いですね。
また、ボールが上がりやすく、打点のブレにも強い完成度の高いアイアンです。ダウンブローで打ち込んでも、払い打ちしてもソールが機能してくれて、やさしく扱えスコアをまとめられるアイアンです。ただしヘッドスピードが速いと、少し上がりすぎるかもしれません。
『Z565』が向いているゴルファーは
・オートマチックなアイアンが欲しい人
・飛距離も打感も求めるゴルファー
・競技で結果を出したい中上級者
などにおすすめです。
はっきりをした特徴を持つ3モデル 求める機能を決めて選ぼう
発売当初は上級者を中心に「Z765」が人気でしたが、10月以降は「Z565」が幅広い層に売れています。マッスルバックの「Z965」は全体の1割強ほどです。シャフトは、特注仕様ながら『NSプロ・モーダス3ツアー120』の人気が高く、これまで『NS980』『DG』の2強だったのが変わりつつあります。
形状の違いとして、ユーザーに合わせた微妙な“顔”の違いがあります。
シャープな『Z965』に対し、トップブレードが厚くなった『Z765』の方が安心感のある形状になっています。
『Z565』は少しグースを付けているので、ボールのつかまりをイメージしやすいヘッドです。
また、ソールに見えるお助け機能、強めのバンスが効いています。
狭いソール幅の『Z965』やや幅広の『Z765』は許容性向上のほか、低重心でボールが上がりやすい効果も期待できます。
『Z565』はソール前方に微妙なバンス角をつけて、入射角のブレにも対応しやすくしています。

3モデルとも完成度が高いですが、それぞれに特徴がはっきりとしています。弾道を操りやすい『Z965』。マイルドな打感で球持ちがよく、ミスの許容性もある『Z765』。ボールが上がりやすく、中上級者にも打ちやすく仕上がった『Z565』。アイアンにどんな機能を求めるかが決まれば、選ぶのは容易でしょう。
軟鉄鍛造アイアンは数多くありますが、『Z965』と『Z765』は最高レベルの打感の良さを味わえます。特に、『Z965』はヘッドが一回り大きくなったこともあり、やさしく仕上がったマッスルバックです。『Z565』は高強度のフェース素材を採用しているものの、打感・打球音ともに好印象で、他の2モデルにない卓越したやさしさがあります。どのモデルも強烈に飛ぶわけではありませんが、アイアンとしての機能を高次元に満たした快作と言えるでしょう。
結論としては、操作性と打感に優れた『Z965』と『Z765』やさしさを求めるなら許容性の『Z565』が賢い選択と言えます。
【関連コンテンツ】