ロングパットこそ「的を小さく」絞って打とう
- 2017/06/05
- 14:31

スコアアップの近道は、パットが上手くなることに尽きるといっても過言ではありません。とくに、確実にカップインさせたい「1メートル」のパットをしっかりと練習しておけば、スコアのロスをかなり防げます。100なんて簡単に切れるはずです。
それでも3パットや4パットなど、グリーン上の大叩きがなくならないというのは、ロングパットがカップの近くに寄らないからです。
10メートル前後か、それ以上もある長いパットで5メートル以上も手前にショートしたり、オーバーするようでは、3パット以上もうってしまうのは当然の成り行きです。
まずは、「ロングパットを1メートル圏内に確実に寄せる」ことが肝心です。そのための準備として、スタート前の練習グリーンで、10メートル前後の距離を必ず練習してください。その日のグリーンの速さに適応した「距離感の目安」を把握しておく習慣をつけましょう。
狙いをカップに絞れば、ラインが明確になる
そして、コースでのプレーにおいては、10メートルもある長いパットでも、グリーンの傾斜をよく確認し、目標をカップ絞ってラインをしっかりと読むことです。
「ロングパットの場合は、カップを中心とした半径1メートルの大きなカップを想定し、それに入れるイメージで打つのがいい」と言う人がいます。「目標を大きくとることで、余分なプレッシャーから解放され、アプローチ感覚でのびのびストロークできる」というのがその理由だそうです。
果たして、本当でしょうか?アプローチ感覚でストロークできるのなら、カップの近くに寄る確率がそれなりに向上するはずですが、私が実際に試したところ、ほとんど効果は感じられませんでした。
やはりロングパットでも狙いはカップに絞るべきです。それはなぜかというと、直径2メートルもの大きなカップを目標にしてしまうと、「ラインが無数となり、逆に的を絞りにくい」からです。
ロングパットで目標をカップに絞れと言っても、それだけの長い距離のパットを必ず入れなさいと、強要しているわけではありません。
カップという小さな目標をしっかりと狙う意識を持つことで、ラインが絞られ、かつ集中力が高まります。また、ボールをラインに乗せていくための、転がりのスピードも予測できます。
長いパットの場合、ボールが転がり出す初速から、中速、カップ周りにたどり着いたときの終速まで、それぞれのスピードの変化が大きいことが特徴です。
そのため、大きなカップをイメージすると、ラインが無数に生じてしまい、こうした転がりのスピードのイメージが組み立てにくくなります。逆に不利となるケースが多いのです。
また、カップが遠くて見にくいようなら、キャディさんか同伴競技者にピンを立ててもらいましょう。カップを平面で見るよりも、カップの場所に人やピンなどの「立体」が見えていたほうが、距離感は合わせやすくなります。

ロングパットは狙いを大きくとらないで、カップに狙いを定めましょう。大きなカップを想定するとラインが無数になり、かえって寄せにくくなります。狙いをカップに絞り、ラインと距離感のイメージを明確にしましょう。
ロングパットを寄せる確率を向上させて、より少ないパット数で上がるためにも、ぜひ試してみてください。
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