アドレスが完成したら、もう方向のことは気にしない
- 2017/05/28
- 14:51

アドレスの姿勢をつくり、目標方向を2~3回繰り返し見る。さあスイングを開始するかなと思いきや、また目標を見直して、体をモジモジし始める・・・
見ているほうもイライラしてしまいそうな仕草ですね。でも、あなた自身もそんな風に、モジモジしていませんか?
これはアドレスの体の向きに自信が持てなくなり、「間違った方向を向いているんじゃないかな」「ミスするんじゃないかな」と不安になるからです。
アドレス後に、目標を確認しようとするゴルファーほど、メンタルがマイナスに働き、ミスショットを引き起こしてしまうという落とし穴にはまります。
アライメントの練習がとても重要であることは前述しましたが、アドレスが完成した後の「目標の見え方」には、錯覚が生じやすいのです。
目標に対してスクエアに構えるというのは、「レールの上に立つ」ようなものです。
クラブヘッドとボールがある飛球線に沿った線に対して、どこまでも平行に続いている「もう一本の線」の上で構えるイメージです。
実際はスクエアに構えていても、遠くを見るほど左肩が左を向いているように感じます。視覚には個人差があって、逆に左肩が右を向いているように感じる人も中にはいますが、多くの人は左を向いているように感じるでしょう。
そのために左肩を右に向け直してアドレスを調整してしまいます。そのうちに、ますますわからなくなってしまうわけです。
“飛球線に対して平行に立つ”意識を持とう
アドレスが完成したら、もう方向は確認しなくてもいいのです。目標方向を見ながら体の向きをチェックしようなんて無理な相談です。
方向をチェックするのは、ボールの飛球線後方側に立ち、体の真正面で目標を見るときだけで十分です。
そして、飛球線のイメージがはっきりと浮かんだところでボールに歩み寄り、フェース面を飛球線に対して直角にセットし、スタンスの位置を決めて、アドレスを完成させます。

この際、ボールの飛球線前方30cm付近と、飛球線後方30cm付近に「目印」を想定し、二つの目印を結ぶラインをイメージするといいでしょう。
打ちたい方向に対して体を合わせるのではなく、ボールを中心としたラインに対して胸を平行にセットする意識を持ってください。胸のラインが正しければ、肩や腰、スタンスの向きの狂いもなくなります。
普段からのアライメントの練習でも、体の向きの指針となるラインを想定してからアドレスをつくる訓練を積んでおきましょう。
極論的には、アドレスが完成したら目標方向を一度も見ずに、スイングを開始したっていいのです。プロや上級者たちは、アドレス完成後に軽くワッグルしながら、目標方向を見ていますが、それは目標のチェックではなく、テークバックをスムーズに始動できるようにリズムを整えているにすぎません。
構えた後にモジモジするのは、もうやめましょう。アドレスをつくったら、長くても5秒以内、できれば3秒くらいでスイングをスタートするのが理想です。
方向を確認するのは、ボールの後方側から目標を見るときだけでいいです。アドレスでは、「イメージした飛球線に対して胸を平行にセットする」ことを考えましょう。
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