前の組への打ち込みと同様に、その本当の怖さを知らない人が多いのが、冬のコースでの喫煙です。
枯れ芝の火は風に煽られると、なめるように炎が走り、燃える輪の円周はアッという間に大きくなっていきます。その勢いは4・5人の大人が踏みつけたり叩いたりしても、とても追いつけるものではありません。

プレー中に喫煙するスポーツ?
プレー中に喫煙するスポーツがあるのでしょうか?喫煙するゴルファーには、プレーの合間だからという言い分があるのでしょうが、たとえば野球で、ピッチャーの投球練習中に外野手が・・・力士が土俵下の出番待ちで・・・バスケの試合中、ベンチプレイヤーが一服ふかすなどということはありえないですよね。
プレー中の喫煙はしないすべての人(ふだんは喫煙するのに、コースでは思うところあって吸わずにいる人もいる)への無礼でもあります。
ゴルフは喫煙しながらできるスポーツだと見せてしまう行為であって、それがゴルフのストイックな精神への冒涜であり、喫煙しないでいるアスリートたちへの重大なエチケット違反であるという認識が欠落してしまっています。単なるわがままでしかありません。
ゴルフ場側も灰皿を撤去すべき
よくティインググラウンドに吸殻入れがあって、「コース内はティインググラウンド以外禁煙」の立て札が立っているゴルフ場を見かけます。
推測するに、これは昔のゴルフ倶楽部の男性メンバーたちはほとんど喫煙者であって、ティインググラウンド脇での一服を常識と考え、ティインググラウンド脇にいるときは休み時間と考えた。しかし、冬の枯れ芝にタバコの火は怖いので「ティインググラウンド以外禁煙」とした。
それが今日まで、反省なく継続されているのではないかと思われます。昔のゴルファーの中に、ティインググラウンド脇でひと息つくときも、ゴルフ規則ではゲーム中である、ということに気づく人がいて欲しかったものです。
さすがにゴルフ場のレストランは禁煙というゴルフ場は増えてきましたが、本来ならばティインググラウンドでも禁煙にし、吸殻入れを撤去すべきです。
灰皿はハウス内、茶店内に設けた喫煙スペースに置けば十分です。
ティインググラウンドの吸殻入れがもうもうとくすぶっていることがあります。それが風で燃え上がり、その火の粉が冬の枯れ芝に飛ぶことはないと、誰が言えるのでしょうか。
タバコ吸うことは個人の自由です。おそらくその有害性については本人も自覚して吸っているのでしょう。
ですが、せめてプレー中だけでも禁煙しませんか?
ゴルフマナー詳細一覧全集はこちらの記事から:ゴルフマナーの基本の「キ」 “ゴルフマナーの基本”
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